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2019年3月13日 (水)

エアコンが冷暖房とも効かない

エアコンをつけても暖房も冷房も効かずお困りで点検依頼をいただきました。

さっそく見てみます。
エアコンの風がユラユラとしか出てこない
暖房をかけても風がユラユラとしか出てきません。

温度を測定するとどうやらガスは抜けていない様子。

送風ファンの回転の割に風が弱い。

これはほぼ風の流れる経路が詰まっている症状で間違いないでしょう。

吸気フィルターをみます。
室内機の吸気フィルター
少しだけホコリが付着してますがそれほどではありません。

でも上に何かのってますね。
室内機の上に汚れ防止の紙をのせている。
室内機の上部吸気口にホコリが入らないよう紙で覆ってありました。

室内機の上部が掃除できずホコリが溜まるので置いたそうです。

現在のエアコンは上部からの吸気がメインなのでこれも負荷になってしまいますね。

室内機の上は
室内機と天井の隙間が少ない
天井との間が3㎝くらいで手が入りません。

これでは掃除ができません。

周囲を見てももっと下に取り付けることができたはず。設置した工事人が以後のことを考えずに取り付けてしまったようです。

掃除やメンテナンス、吸気効率のことを考えると可能であれば8㎝程度あるとよいです。

でもこの紙を取り去ってもそれほど風に変化はありませんでした。

送風ファンは、
室内機の送風ファン
多少汚れが積もってますがこの程度ではここまで風は弱くなりません。

すると残るは熱交換器。

フィルターを外します。
ホコリで詰まった熱交換器
一見それほどひどいようには見えません。

よく見ると
熱交換器フィンに詰まったホコリ
フィンの間はびっしり詰まってます。

これが原因で冷暖房が効かなかったわけです。

どうしてこうなってしまったのかというと、“自動フィルター掃除機能付きエアコン”だからです。

エアコンが勝手にフィルターを掃除してくれるため便利で省エネと謳われていますが実はそうではありません。

この機能が付いていないエアコンはフィルターを取り外して人の手で掃除しますが、自動フィルター掃除はエアコン本体にフィルターが付いたままブラシなどでこすってホコリを取ります。

しかし細かな粉塵レベルのホコリはフィルターの奥へと押し込んでしまい室内機内部に入り、熱交換器やファンに積もってしまうのです。

なので自動フィルター掃除の付いたエアコンは年数が経つと中がホコリだらけ。

いざエアコン洗浄業者に頼むと割高だったり断られたり。

お客さんが「10年間手間いらず」と聞いていたのにと落胆されていましたが、これはあるメーカーの当初出していたキャッチコピー。わたしも覚えてます。

またフィルターや熱交換器、ファンが詰まると室温を感知しているセンサーが誤った判断をします。

室内機に付いている温度センサー
室内機の室温センサー
このサーミスタで室温を感知しています。

ホコリで詰まった室内機は本体内で気流がまわるため部屋の温度より先にセンサー部が設定温度に達してしまいファンやコンプレッサーが低速になり、しまいには止まってしまいます。

これでは部屋を冷やしたり暖めたりすることはできませんね。

お客さんにはエアコン洗浄をするかそれとも買い替えるかご判断いただくことにして点検終了となりました。

自動フィルター掃除機能は可能であれば機能停止にしてご自身で取り外してまめに掃除したほうがエアコンが長持ちすると思います。

メーカーに怒られそうだなぁ

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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