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2019年3月

2019年3月31日 (日)

エアコン撤去でコンセントが・・・

エアコンを撤去しに東京大田区へ。

昨年エアコン点検を2台行ったお宅へ今度は撤去工事で伺いました。
修理をせずに2台とも撤去します。

1台目は
撤去するエアコン1台目
100Vの6畳用。

うーん、パイプの加工がいまいち。いかにもホースって感じ😁

こちらはファンが割れていて運転するとブルブルふるえて使えません。

そして2台目は
撤去するエアコン2台目
200Vの18畳用。

こちらは室内機の制御基板が不良で動きません。

こっちのパイプもなかなか芸術的ですよ😅
別の部屋のエアコンのパイプと合流して屋外へ出ています。

そしてこの2台は同じリビング(約24畳程度)の同じ面の両角に設置されています。

エアコンの撤去が終わってお客さんに今度はどんなエアコンを設置する予定なのか聞いたところ、リビングを1台で賄いたいとのこと。

24畳を1台で効かすエアコンというと相当大きな容量が必要です。
しかもいままで100Vの6畳用が付いていたところに設置を希望されています。

その100Vのコンセント形状は
定格15A125Vコンセント
定格が15A125V。

この場合、ブレーカーからきている配線が細い1.6mm(銅線の直径)ということも考えられます。
1.6mmでは容量の大きい20Aのコンセントは取り付けられません。あとで確認してみましょう。

一方、200Vのコンセント形状は
定格20A250Vコンセント
定格が20A250V。

ということはこちらは太めの2.0mmで配線されているということになります。

ではまず分電盤(ブレーカー)へ行って調べます。
分電盤の中
回路を調べてエアコンのブレーカーを落としました。

まず100Vのエアコン回路は
100Vエアコンのブレーカー
えー、これ名前がエアコン回路じゃないし。"照明・コンセント"って・・・テキトー😆

あ~、やっぱり電線が細いですね。1.6mmです。
これでは大きな容量(20A)のエアコンは設置できません。

普通、エアコンの専用回路は2.0mmで配線しますけどね。

念のため200Vのほうも・・・
200Vエアコンのブレーカー
こっちはちゃんと"エアコン"になってます。

こっちも配線は1.6mm😱 オイオイ

これじゃ今ついている20Aのコンセントは15Aへ変更する必要がありますね。

いままで付いていたエアコンは200Vでも15Aタイプだったので容量的には問題ありませんでしたが規程上20Aのコンセントは設置できません。

なぜ20Aのコンセントが設置できないか・・・
1.6mmでも"がいし引き"配線という工場などでたまに見かける碍子を用いて単線で適切な間隔を確保し配線される場合は許されますが一般の家庭では通常しません。ケーブルや管内に納めて配線するので"熱"を考慮しなければならないのです。

大きな電流を流すと電線の抵抗で電力消費が増大して熱が多く発生します。その熱で電線の絶縁物(周りに巻いてあるビニルなど)が劣化して、絶縁不良による事故が起こる恐れが出てくるのでそれを防止するため。

配線により15Aという制限になりエアコンの選定もちょっと難しくなりそうです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2019年3月28日 (木)

ボードアンカーさえも確実に

室内機を取り付けるときに使うボードアンカー。
ボードファスナーと呼ぶ場合もあります。

どういうものかご存知ない方はこちらもどうぞ。

壁材は防火のため木材ではなく石膏の粉を固めたようなもので出来ています。そしてそれだけでは強度が全くないので紙でサンドして形状を保っています。

エアコンの室内機を取り付ける場合、柱や合板など頑丈に固定できる部分以外は壁材である石膏ボードにボードアンカーを使用します。

わたしがボードアンカーを取り付ける場合、

まず下穴
ボードアンカーを取り付けるための下穴あけ
このように細いドリルで開けてから、次にアンカーにあったドリルで穴を広げます。

いきなり太いドリルで開けてしまうと芯がずれて室内機の据付板の穴と合わなくなってしまうから。

内部に何かあるかもしれないので鋭利な刃先は使用せずしかも力を入れてはいけません。

これをドライバーでぐりぐりして開ける人がいますがダメですよ。
それほど石膏ボードというのは柔いものですが、これをやると裏側の紙が大きく破れて石膏も崩れてしまいアンカーの強度が弱くなります。

また近頃ではボードアンカーの先が鋭利なドリルになっていて電動ドライバーだけで下穴からセッティングまでできてしまうものが出てますが、これも内部に電線や稀にあるフレキシブルのガス管などが入っていると刺さってしまう危険があります。

"楽"で"速い"方法というのは見方を変えると"雑"で"危険"
「保険に入ってるから」とか「元請けや販売店が何とかしてくれる」なんて甘い考えで工事を請負ってはいけません。

おっとまた話がそれましたか?😅

こんな感じで開けます。
ボードアンカー用の下穴あけ完了

この時点で内部に電線など障害がないか、ボードアンカーのネジが地付きしてしまわないか(地付きすると壁をはがそうとする力が働くので危険)、そして石膏ボードの厚みを測って最適なアンカーの長さを選定します。

条件によってネジをカットすることもあります。

そして取り付け
ボードアンカーの取り付け
専用のツールを使用して壁の中でアンカーを広げてセットします。

このときも力いっぱい広げたりするとアンカーが変形してボードが崩れ保持力が低下します。
手の感覚でアンカーがどうなっているか感じ取れないといけません。

ネジを締めるときも同様に回し過ぎるとアンカーが変形します。
インパクトドライバーで締めこむなどはもってのほか。

室内機が落下してしまう事故の多くはボードアンカーの施工不良や、石膏ボードの壁に重い室内機をボードアンカーだけで取り付けてしまう安易な工事によるものです。

工事を教えてくれた師匠がそうやっていたからと何も考えずマネをしていては進歩はありません。ある程度覚えたらそれを超える方法を自身で編み出すようでなければならないと思います。

実はこれ、わたしが駆け出しのころ見習いとして工事に行った先のお客さんに「先輩のマネだけではだめだよ。自分なりの方法でそれを超えていかないと。」と言われたことの受け売りです。
30年以上経っても忘れられません。

逆にもっと楽な方向へ退化しちゃう人もいますけど・・・😅

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2019年3月26日 (火)

外は軒天

"軒天"(のきてん)て知ってますか?

これ。
軒天
屋根の出っ張った部分の下にある天井みたいなところをいいます。

今回はエアコン工事で軒天を避ける穴あけをします。(場所は横浜市)

室内機の設置場所は
室内機設置場所の上は傾斜天井
このように上が傾斜の天井です。

お客さんと相談して室内機を設置する高さを決めましたが・・・
据付板取り付け中
外を見るとオレンジ色のラインの高さが軒天です。

打ち合わせではもう少し上に室内機を設置する予定でしたがこれが限界。

天井は屋根の勾配で傾斜しているため軒天はそれよりさらに下になるんです。

普通に穴を開けると軒天にぶつかってしまいますね😱
(周囲の障害物の関係で今回は左後ろ抜きです)

穴を開けました。
勾配を多くとって穴あけ
勾配を多くとることで軒天の下をねらって貫通。

実際の作業ではドリルコアのセンタードリルが貫通した時点で間違いがないか外に確認しに行きます。

計算通りの位置に開きました。
右に柱が見えますがたまたまそこにあったのではなく、柱ギリギリに穴が開くように室内機の位置を決めています。

ここにはスリーブ(養生管)を勾配に合わせてカットし施工します。
穴に養生管設置

配管等終わって室内機設置完了。
配管等おわって室内機設置完了

屋外側もいきなり設置完了😅
エアコン外まわり設置状況
この日は途中雨が降っていたのでやむタイミングを見て施工しました。

軒天下は
軒天の下
ばっちり😊

途中段差が2ヶ所あったので、
配管化粧カバーを段差に合わせてカット
配管化粧カバーをカットして合わせました。

この程度の段差でいちいちフリーコーナー(ジャバラで自由に曲がる部品)を使用していてはカッコわるいのと劣化が早い。

その現場に合わせてやり方は都度変えて対応しなければなりません。
設備工事の難しさは設置物をしっかり理解し技術を習得するのはもちろんのこと、それを設置する建築物への知識も幅広く持っていなければならないことです。

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2019年3月25日 (月)

ブログ(ココログ)の不具合発生中!

いやいやまいりましたよ😩

先日行われたブログ(ココログ)のリニューアルで不具合続発❗

リニューアルといっても編集画面だけのようです。

いままでアップした画像は所々消えるわ記事を公開しても反映されないわ、そのほかにもいろいろあるようで大騒ぎ。
(これもアップできるかどうか・・・)

サポートに電話してもなかなかつながらず30分以上保留のメロディを聞きました。やっぱり問い合わせが殺到しているようで、現況を速やかにサイトで案内すればよいものをなかなか出さないのでつぶやきを見ると怒りや諦めのオンパレード。

不信感がつのってかなりまずい展開になってます。

こちらも消えた画像を元に戻してもらうように、そして不具合修復の進捗状況を知らせるようにお願いしました。

しばらく記事をアップするのは控えたほうがいいかな。😞

追記:その後、他のユーザーさんの情報を参考にブログを更新したら画像は戻ったようで記事も公開できるようになりました。フゥ

2019年3月24日 (日)

3連はしごを2連はしごに

去年、以前使用していた2連はしご(梯子)では長さが足りないこともあって導入した3連はしご。
3連梯子
最大8.33m。

このはしごであれば地上から3階まで届くのでその点に限ってはよいのですが・・・

しかし重い。20㎏超えで慣性が大きく取り回しに苦労します。
しかも3連(3段)なので厚みがあって狭いところに向かない。

2階のエアコンで3連をいちいち出すのは大変です。
かと言って2連はしごを買い足すとすると作業車の屋根上重量が増加して安定性が悪くなってしまう。
この3連1本載せてるだけでもカーブや右左折では遠心力で車の傾きが変わるのでこれ以上は横転の恐れも増える。
梯子の厚みで60キロ以上の速度では横風でかなりもっていかれる。😅

前にも3連はしごを使っていた時期があり、改造して2連はしごにならないか検討したことがあったのですが構造上ムリでした。

「これが2連になればな~」と導入したことを半ば後悔しながら梯子を見ていると・・・

「あれ、これ取れるんじゃないの?」😲
梯子3段目の固定金具
梯子の3段目(一番上になる段)を固定しているのはこの金具。

この画像では一番下の段が3段目です。

別の部分も
伸縮用の滑車と固定金具
伸縮用の滑車と3段目固定を兼用している金具を外せば取れそう。

しかも1段目と2段目の固定金具はリベットが打たれてとれませんが2段目と3段目の金具はボルトナット。
(梯子を下ろして今度は3段目が上になっています)
梯子の2段目と3段目の固定金具はボルトナット止め
これはやるしかない。😎

どうもこの3連はしごはもともと2連はしごだったものに1段足しただけの造りみたいです。
でもそれがよかった。😊

さっそくボルトナットを外して3段目を分離しました。

2連としての機能は問題なさそう。
外す前に2連としての長さを最大5.8m程度かなとみてましたが、
2連はしごにすると5.9~6m
実測で5.9~6m

十分じゃないの。

普通の一戸建て2階に付けたエアコンの穴の高さは地上から5.5mほど。
5.9mとして75度の角度で梯子を掛けたとすると地上から高さ約5.7mで問題なし。

軽く、しかも薄くなったので持ち運びが楽になって作業性もよくなります。

実際に現場で使用したところ普通の2連とまったく変わらず伸縮も軽くなってラクラク😊

もちろんそれ以上の高さが必要な時は元通りに戻せば3連はしごになります。
車から作業場まで狭いところを通る場合でも2連(1、2段目)と3段目を分けた状態で持ち込んで組み立てるという方法も使えますね。

ホームセンターでバックル式の荷締めベルトを買い足して車載しました。
分けた梯子を車載

ここでまたうれしいことが。
車載した梯子を正面から
3連はしごに替えてから車載したときの高さが2.2mとなって有料駐車場など高さ制限のある所では入れないところが多くなっていました。

どこに行っても高さ制限2.1m以下というところが多いんですよね。
でも梯子が薄くなってまた2.1m以下のところでも入場できます。

低くなって重量も分散したせいでしょうか。少し安定性もよくなった気がします。

はじめから脱着が容易な梯子をメーカーが出してくれるといいのですが安全基準みたいなものでダメなんでしょうか。

まあ自己責任ですることなのでマネをしてはいけません。

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2019年3月21日 (木)

エアコンのリモコン固定

エアコンのリモコン

みなさんエアコンのリモコンはどこに置いてます?

エアコン工事を完了してお客さんによく「リモコンのホルダーは?」とたずねられます。
ホルダーはリモコンを壁にかけておくためのものですが、これが近頃はエアコンに付属していない機種がほとんど。

ではどこかに置くしかないのかというと、そうではなく多くのリモコンは背面に
リモコンを壁に掛けるための穴
このようなダルマ型に似た穴があります。
(ニフティでされたブログリニューアルの不具合で画像が消えたので再アップ。)

なにかと似てますね。そう壁掛け時計。
壁にネジを一本打ってそこに引っかけるようにできています。

これが結構不評だったりするんですよね。
まず引っかけにくい。掛けるときはネジと穴を合わせるためリモコンを押し当てながら背面を引きずるためキズが付きます。(壁にもよくないかもしれません)
ネジの長さがうまく合っていないとしっくりこないためリモコンがぐらぐらします。
そして脱着を繰り返すことでしまいには壁に打ったネジ自体がグラグラになって抜けてしまう。
と、このようなことがあります。

その点ホルダーだと安心で使いやすく便利です。
ホルダーは機種によってメーカーオプションで出ている場合があるので必要でしたら調べてください。

そして取り付ける場所にも注意する必要があります。

エアコンのリモコンはどうやって本体に信号を送っているか知っていますか?
電波と思われている方もいるかもしれませんが赤外線(光)です。

ここ
リモコン赤外線発光部
この部分から赤外線が出ます。

黒っぽいシールドが付いて発光部が直接見えないものもあります。

「どれどれ・・・👀」とリモコンを操作しても目では見えませんよ。
見る場合はスマホのカメラを通せば光っているのが確認できます。

光なので遮るものがあると反応しなくなってしまいます。
「よしここでいいや」と取り付けてから「あれ?エアコンが動かない💧」なんてことになるとネジの穴があいてしまった後なのでガッカリ。

エアコンの下や部屋の入口にある照明のスイッチの上に取り付けたりしますが固定する前にその場所でしっかりエアコンが反応するか確認してからにしましょう。

また、電池が新しいうちはエアコンが反応しても少し減ってくると光量も減少して届かなくなってしまうといったこともあります。
いちいちリモコンを外してエアコンに向けるのは面倒ですよね。

部屋が暗いうちは反応するけれど明るくなるとダメになってしまうケースもあります。
難しいですね。光を反射するものがあってたまたま反応しているなんてことも。

よ~く検討してから取り付けましょう。

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2019年3月17日 (日)

エアコン100V/200Vどちら?

エアコン100Vそれとも200V

カタログを見ていると家庭用ルームエアコンには100V仕様と200V仕様のものがありますね。

だいたい、冷房能力3.6kW(12畳用)以下は100Vで、冷房能力5.6kW(18畳用)以上は200Vとなっていて一部特殊な仕様の物の中に3.6kW以下でも200Vが存在しています。

しかしその間にある4.0kW(14畳用)だけは特殊な仕様でなくてもメーカーや機種によって100V/200Vが混在しているんですが違いがよくわかりませんよね。

ここでまた電気の話になっちゃいますが、
電圧×電流=電力
このように電圧(V:ボルト)と電流(A:アンペア)を掛けると電力(W:ワット)になるなんて学校で習いませんでしたか?

でもここでエアコンの冷暖房能力のkWと電力のW(またはkWなど)は別物なので混同しないでください。

ところで消費電力のWは実効電力と言ってエアコンのようなものでは簡単に計算できないんです。(コイルやコンデンサがあるため)

このことは小難しくわかりにくいので、今回はこちら
電圧×電流=皮相電力
これでまいりましょう。

皮相電力ってなんぞや?・・・皮相(見かけ上)の電力です。(まんまじゃないの)

これが一番わかりやすいんですよ。

実効電力のWは力率とか数学みたいな計算が必要になるんですが、皮相電力なら単に電圧と電流を掛けるだけでOK。

単位はそのまんまVA(ボルトアンペア)です。聞いたことある人もいるのでは?

エアコン100Vの冷房能力4.0kW(電力じゃありませんよ)では暖房時に最大20A程度の電流が流れます。

最大というのはエアコンで使用する電気のほとんどを消費してしまうコンプレッサーがインバーターっていう方式で回転を上げたり下げたり状況に応じてコントロールしていて、それがフル回転すると電流も最大まであがります。(いわばフルパワーですね)

ルームエアコンは冷房よりも暖房のほうが多く電気を使うということを知っていましたか?

冷房能力4.0kWといっても暖房の定格はもっと大きく5.0kW程度の能力が出るようになっています。
さらにインバーターを使ってもっと回転を上げて実際には暖房時に7.0kW付近までパワーを上げるんですよ。

逆に設定温度に近づいたらパワーを徐々に下げて暖房能力1kW程度まで回転を下げ落とします。

ところで規格上、エアコンのコンセントは20Aまでしか無いのでそれ以上は使えません。

ということは100Vでは最大20Aで
100V×20A=2000VA
皮相電力は2000VAまでです。

この2000VA(実際の消費電力は1700から1900W程度)の壁があって頭打ちで暖房能力7.0kWを出すことは難しいようですね。

ところが200V仕様ではどうかというと
200V×20A=4000VA
なんと4000VA。

倍も使えますよ。

だからといってずっと倍の電力を使うわけではないです。

2000VAの制限がなくなって使用できる電力に余裕が出た分、暖房最大能力が7.0kWを超えることも可能。

これが200Vを使用するメリットのひとつです。

また、電気というのは流すと各電線でも電力消費するんです。熱になってふわふわとエネルギーを放出。

これは電線にも抵抗(Ω:オーム)があるからです。

屋内配線だけではないですよ。エアコン本体内の配線もそうです。

同じ冷暖房能力で運転中の100Vと200Vのエアコンでは、同等の電力を使用していると仮定すると単純にさっきの式にあてはめて100Vのエアコンに比べて200Vのほうは半分の電流で済んでしまいますね。

オームの法則と言ってこんな式習いませんでした?
オームの法則 電圧=電流×抵抗
中学校で習ったような気がしますが・・・

ここで消費電力をP[W]、電圧をV[V]、電流をI[A]、抵抗をR[Ω]として、
(ここは皮相電力ではなく抵抗での電力消費なのでP[W:ワット]でいきます。)

電力は
P=V×I

こうですね。

そこにさっきのオームの法則からV=I×Rを入れると
P=I×R×I
こうなります。

Iが2コあってうっとうしいので
P=I^2×R
こうしましょう。

同じ抵抗に電流が多く流れればその2乗に比例して消費電力も増えてしまいます。

これが屋内配線や機器内配線にもあてはまります。(なんてこったい)

このことも電流を減らせる200Vエアコンの優位性ですね。

だからといって200Vがすべてにおいて優れているのかと言えばNoです。

まず200Vは最大回転時に2000VAを超えて使用できるため電気をたくさん使ってしまう懸念がある。(電気代アップ)

次に電力会社とのアンペア契約では100V機器とは異なりその倍の電流を検知してしまうので契約容量を上げないと頻繁にブレーカーが落ちるようになってしまうこともあるんです。(例えば200Vで15A流れると30A使っていると検知する)

これはあくまでアンペアを制限しているんじゃなく、容量のVAを制限しているため。

契約アンペアが30Aであれば使用できるのは100Vを掛けた合計3000VA(3kVA)までということです。
200Vで15A使ったら3000VAですよね。これでいっぱい。

最近じゃあまり見かけませんが100Vしか引き込まれてない建物だと単三切替(単相二線式から単相三線式に切り替える)工事が必要になってしまってこれまた大金が出てしまいます。

その他にはコンセントや電圧の切り替え、ブレーカーの交換といった工費も出ることが多いですね。

建物の状況や費用などを総合的に考慮してどちらにするか選定しましょう。

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2019年3月15日 (金)

通年エネルギー消費効率とは?

エアコンのAPFとは?

エアコンを選ぶにあたりカタログを見て比較検討する場合がありますが、その中にAPF=通年エネルギー消費効率というJISに基づいて出された数値があります。

6.3とか5.8などと数字が出ていますがこれではなんだかよくわかりません。

エネルギー消費効率ということなのでなんとなくわからないでもないが・・・感覚的にわかりにくい。

これらはある計算式で導かれた数値なのですが、その前に冷暖房能力と電力の単位についておさらい。
kWの大きさと量
エアコンの冷暖房能力や電気の消費電力にkWとという同じ単位が使用されています。

同じkWでも冷暖房能力は部屋を暖めたり冷やしたりする強さと量を表します。

一方、電気は電力の大きさと量を表しています。エアコンの場合は消費する電力です。

例えば1kWのものを1時間使用したときの量は1kWhと末尾にhの文字が付きます。
もし30分使用したときは半分の0.5kWhです。

このように積算した量の場合にhが付きます。

電気料金の請求書などにその月の使用電力量が○○○kWhと書かれていたりしますね。

kWhをキロワット時と表現するようですが、キロワットアワーといったほうが自然なような気がします。
わたしはキロワットアワーで習ったので。

単位に日本語を混ぜると不自然な気がしますが・・・ルーなんとかさんの芸みたいですよね。

おっと話がずれました。

そして本題のAPFの計算式は
APF通年エネルギー消費効率の計算式
このようになっているのです。

数値が高いほど省エネ性能が高いことがわかるかと思います。

この中に規格で固定されている部分があって[1年間で必要な冷暖房能力の総和]です。
もちろん、エアコンの大きさ(能力)によって異なるので、冷房能力2.2kWでは4408kWh、4.0kWでは8015kWhなどとなっています。

他も書くと、
2.2kW 4408kWh
2.5kW 5010kWh
2.8kW 5611kWh
3.6kW 7214kWh
4.0kW 8015kWh
5.6kW 11222kWh
6.3kW 12624kWh
7.1kW 14227kWh
などがあります。

[期間消費電力量]は規格に沿って年間を通してのエアコンごとに計算された数値が適用されます。
そのため現実とはことなりますが他の機種と比較検討するにあたり参考値としてみることができます。

2.2kWで期間消費電力量が760kWhだとすると、
冷房能力2.2kWのAPF計算
APFは5.8です。

これは一例で各々算出された数値がカタログに記載されています。

(ここでカタログの数値と合わないという優秀な方はとりあえず気にせず先に読み進めてください。)

これを用いてカタログのAPFから期間消費電力量を出すことができますね。

2.8kWのエアコンでAPF6.0だったとすると
2.8kWのエアコンでAPF6.0の期間消費電力量
約935kWhとなります。

これが基準から算出された1年間を通して冷暖房を使用したときに使う電気量です。もちろんJISに規定されたモデルケースなので現実とは異なります。

この期間消費電力量からおよその電気料金を出すのであれば1kWhあたりの電気料金が27円と仮定すると
期間消費電力量からのおよその電気料金
一年間で\25,245となりました。

少々あらっぽいですが以上のように出すことができます。

これを機種ごとに比較すると年間にどのくらい電気料金に差がでるのかがわかります。
でもこれはあくまで基準から出したもので実際にはそのお宅ごとの環境、使用頻度、使用形態、電気料金により変わるので参考程度です。

また、古いエアコンと比較するのに注意することがあります。

「おー、計算なんかしなくてもここに初めから期間消費電力量が出てるじゃないの。」とカタログを見た人は思うでしょう。

でも現在のカタログで出ている期間消費電力量とAPFを上の式で計算しても数字が合いませんのであしからず。

気になったら計算してみてください。

よーくカタログを見てください。小さな字で期間消費電力量のところに(JIS C 9612:2013)と、そしてAPFには(JIS C 9612:2005)と出ていると思います。

期間消費電力量の計算方法は2013年頃に改正されています。でもAPFのほうは以前(2005)なので、こちらを計算する場合は当時の期間消費電力量算出法を用いているのです。

なので10年前のエアコンと現在のものを比較して電気料金の差を計算しようとする場合はAPFから当時(2005)の期間消費電力量を算出してそれを元に出さないと余計に不正確な結果になってしまうんですよ。

というのも現在(2013)の期間消費電力量は以前(2005)のものと比較して算出法の違いから少なくなり、まるで省エネが進んだような誤解を生む傾向があります。

「わぁ、こんなに電気代に差が出る!」なんて勘違いしてしまうかもしれないので注意です。

(現在(2013)の期間消費電力量どうしを比較する場合はカタログ数値でOKです。)

いかがですか。これらの数値で比較検討してエアコン選びをするのも良いかもしれません。

いくら省エネ性能が高いといってもイニシャルコストを回収できなければ家計にとってはその分マイナス。
エアコンの寿命は10年と考えて選びましょう。

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2019年3月13日 (水)

エアコンが冷暖房とも効かない

エアコンをつけても暖房も冷房も効かずお困りで点検依頼をいただきました。

さっそく見てみます。
エアコンの風がユラユラとしか出てこない
暖房をかけても風がユラユラとしか出てきません。

温度を測定するとどうやらガスは抜けていない様子。

送風ファンの回転の割に風が弱い。

これはほぼ風の流れる経路が詰まっている症状で間違いないでしょう。

吸気フィルターをみます。
室内機の吸気フィルター
少しだけホコリが付着してますがそれほどではありません。

でも上に何かのってますね。
室内機の上に汚れ防止の紙をのせている。
室内機の上部吸気口にホコリが入らないよう紙で覆ってありました。

室内機の上部が掃除できずホコリが溜まるので置いたそうです。

現在のエアコンは上部からの吸気がメインなのでこれも負荷になってしまいますね。

室内機の上は
室内機と天井の隙間が少ない
天井との間が3㎝くらいで手が入りません。

これでは掃除ができません。

周囲を見てももっと下に取り付けることができたはず。設置した工事人が以後のことを考えずに取り付けてしまったようです。

掃除やメンテナンス、吸気効率のことを考えると可能であれば8㎝程度あるとよいです。

でもこの紙を取り去ってもそれほど風に変化はありませんでした。

送風ファンは、
室内機の送風ファン
多少汚れが積もってますがこの程度ではここまで風は弱くなりません。

すると残るは熱交換器。

フィルターを外します。
ホコリで詰まった熱交換器
一見それほどひどいようには見えません。

よく見ると
熱交換器フィンに詰まったホコリ
フィンの間はびっしり詰まってます。

これが原因で冷暖房が効かなかったわけです。

どうしてこうなってしまったのかというと、“自動フィルター掃除機能付きエアコン”だからです。

エアコンが勝手にフィルターを掃除してくれるため便利で省エネと謳われていますが実はそうではありません。

この機能が付いていないエアコンはフィルターを取り外して人の手で掃除しますが、自動フィルター掃除はエアコン本体にフィルターが付いたままブラシなどでこすってホコリを取ります。

しかし細かな粉塵レベルのホコリはフィルターの奥へと押し込んでしまい室内機内部に入り、熱交換器やファンに積もってしまうのです。

なので自動フィルター掃除の付いたエアコンは年数が経つと中がホコリだらけ。

いざエアコン洗浄業者に頼むと割高だったり断られたり。

お客さんが「10年間手間いらず」と聞いていたのにと落胆されていましたが、これはあるメーカーの当初出していたキャッチコピー。わたしも覚えてます。

またフィルターや熱交換器、ファンが詰まると室温を感知しているセンサーが誤った判断をします。

室内機に付いている温度センサー
室内機の室温センサー
このサーミスタで室温を感知しています。

ホコリで詰まった室内機は本体内で気流がまわるため部屋の温度より先にセンサー部が設定温度に達してしまいファンやコンプレッサーが低速になり、しまいには止まってしまいます。

これでは部屋を冷やしたり暖めたりすることはできませんね。

お客さんにはエアコン洗浄をするかそれとも買い替えるかご判断いただくことにして点検終了となりました。

自動フィルター掃除機能は可能であれば機能停止にしてご自身で取り外してまめに掃除したほうがエアコンが長持ちすると思います。

メーカーに怒られそうだなぁ

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2019年3月11日 (月)

室内機のルーバーが動かない

室内機のルーバー(上下風向の羽)が動かない症状で点検依頼をいただきました。

こちらのお宅は7年程前に別のエアコン工事で伺っていましたが、今回メールでお問い合わせをいただいた際、こちらが思い出しやすいようにご配慮いただき工事をした時の屋外側外観画像を添付してくださいました。

その画像を見たらすぐにどこのお宅か思い出しました。
というのも公道(?)の階段の途中に三連梯子をかけて二階の高さまで登り恐怖を感じながら施工したためです。

お家が高台にあり、かなり高低差のあるコンクリート階段の一番上に建っているため梯子の上に登って周囲を見下ろすと身がすくむ思いでした。
いくら梯子に登り慣れていてもしばらくは倒れるような恐怖心でうまく身動きができなかったのを覚えています。

お客さんの話では当時、別の工事会社に問い合わせを何件かしてみんなにムリと断られてしまい当店へ打診をしたとのことでした。

現地に到着してまじまじと以前行った工事をみてあらためて「怖いなー」と感じました。

ということで室内機の状況を見ると
室内機ルーバーからカタカタ音
お客さんのお話通り3枚あるルーバーのうち一番手前がカタカタ音がして動きません。

脚立をかけて登って確認したところ一番手前のルーバーはモーターからダイレクトにつながっておらずギアが入っています。

エアコンのルーバーに使われるギアは樹脂製ものがほとんど。それが削れたり歪んだりして歯飛びを起こしこのような症状になっています。

こういったギアが使われている室内機はどのメーカーに限らず以前からこのような症状が多発します。

特に暖房で温められる吹き出し口は変形や劣化が進むので起こりやすい。

そのほか掃除の際に手でルーバーを動かしたりするとギアに負担がかかって歯が削れてしまうこともあります。

製造年を見ると2006年製。部品供給の問題などでエアコンを入れ替えることになり今回は点検のみで終了しました。

10年超えると途端に補修部品が少なくなりますからね。

凝った造りやいろんな付加機能が付いていると基本機能はまだ使えても先にそれらが壊れて買い替えを検討せざるを得なくなることがあります。

高いエアコンが長持ちするわけではありません。一概には言えませんが低価格でシンプルなほうが故障する箇所も少ないことを考えるとエアコン選びも難しくなりますね。

部屋や設備の状況、使用方法、能力、コストなどトータルで考えて一番あうものを選びましょう。

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2019年3月 9日 (土)

一般用電気工作物

一般用電気工作物

一般用電気工作物、電気に馴染みのない方は聞きなれない用語だと思います。

その定義を見ると、他の者(電力会社など)から600V以下の低圧で受電して使用する電気工作物となっています。
600Vなんて十分高圧じゃん。と思う方もいるかもしれませんが交流(AC)は600Vまで低圧の扱いなんです。

一般家庭、小規模の店舗や事務所などの多くがこの一般用電気工作物に該当します。

電気工作物は簡単にいうと電気の設備といったところでしょうか。電気を使用するために設置される電線、機器、器具、設備などが含まれています。

部屋の中で目にするコンセントや照明のスイッチなどもこの電気工作物です。

家庭で受電だけでなく太陽光発電などの小規模発電設備がある場合もその発電量はわずかで常時送り出す能力はないので一般用電気工作物になります。

そこへ資格のない人が勝手にコンセントやスイッチを買ってきて取り替えることは禁止されています。
簡単に手に入るのでやっちゃう人がいますね。

この一般用電気工作物は第二種(または第一種)電気工事士でなければ工事は禁止なんです。【電気工事士法】

無資格の人がエアコンのアースを取るためにホームセンターでアース棒を買ってきて地面にポンポンと適当に打ってしまうなんてこともあるようですが、そこには接地工事の規定があって接地抵抗計を用いて決められた抵抗値以下に納めなければなりません。
アース棒(接地極)を地面に埋設する作業も資格がなければ禁止されています。

エアコンの工事でコンセントやブレーカーを交換する、電圧を切り替える、専用コンセント(専用回路)を増設する、アース工事をするなどは電気工事士の資格がなければできません。

一般用電気工作物は電気の知識を持たない人たちが使用することを前提に事故防止のため昔から厳格に従事する者や使用する材料、方法が定められています。

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2019年3月 7日 (木)

エアコンの市販オプション

調子のいい謳い文句 おすすめ!快適!便利!省エネ!キレイ!

エアコンの効率や清潔さを保つためにいろいろなオプションパーツを取り付けている方いませんか。

もともとエアコンの本体はメーカーで設計、調整されています。

例えばそこにもっときれいな空気をと別のフィルターを追加すると途端にエアコンの効率が低下してしまうことがあります。

多くのルームエアコンの室内機は送風に横流ファンが使用され、少し負荷が増えただけでもバランスを崩し風が弱くなってしまう特性があるため。

なにか一点を良くしようとすると他に弊害が出てしまう。これはエアコンに限らずよくあることです。

ではエアコンを市販のスプレーで掃除・・・これはエアコンを壊してしまう方が多いですね。液体が飛び散って電気部品にかかってしまうために起きます。

汚れないようにコーティングするなんて方法もあるようで、市販スプレーもそうですが熱交換器の親水性低下で水漏れということもありえます。

それからプロのエアコン洗浄。毎年業者に依頼している方も中にはいるようですが本体にダメージがあるためやり過ぎはよくありません。

その他にはエアコン本体に荷重をかけるようなものは危険です。

室内の壁というのはそれほど丈夫なものではなく、そこに付いている本体に更に荷重をかけるのはエアコンもろとも落ちるかもしれません。

メーカー純正オプション以外のもを使用するときは、得られる効果だけにとらわれず、反面どのような問題が起こりうるのか全体を見渡すことも必要です。

「おすすめ!快適!便利!省エネ!キレイ!」はすぐに飛びつかずよく考えましょう。

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2019年3月 5日 (火)

第一種電気工事士と高圧電気工事技術者

私の第一種電気工事士免状
第一種電気工事士免状
第二種電気工事士(愛知県)と異なりこちらは交付を受けた神奈川県。

必要な時以外は第二種電気工事士の免状だけを携帯しているのでこの免状は汚れていません。
(第二種電気工事士免状は運転免許証のようにペラペラなので携帯性に優れる)

まず第二種電気工事士と第一種電気工事士のちがいは何なのかですが簡単には

第二種電気工事士:600V以下で受電する一般家庭や商店などの工事ができる。
第一種電気工事士:500kW未満で高圧受電する工場やビルなどの工事ができる。もちろん第二種電気工事士の範囲も工事可能。

(以下 第一種、第二種と略します。)

そして第一種の試験も第二種と同じように筆記試験と技能試験があって当然のことながら難しくなるため合格率は低くなります。

ある程度勉強しないと電気理論でつまずくでしょう。

どうやら第一種もとくに受験資格はないようで、第二種を飛ばしていきなり第一種を受験することも可能みたいですね。

第二種は合格したら申請すれば免状が交付されますが、ここで注意しなければならないのは第一種は試験に合格すると合格証書が発行されるだけで免状は交付されないことです。

試験に合格しても免状交付がされなければ工事はできません。(まだ資格がない)

なんと第一種は所定の実務経験がなければ資格が与えられず交付されないんですよ。

その実務経験は第二種取得後におこなった所定の電気工事なので先に第一種を合格しても第二種がなければ一生免状は交付されません。
ということは電気工事は一切できないということですね。

実務経験は通常で5年以上。大学などで電気に関する課程を修めたものであれば3年以上のようです。

なので第一種を先に取ろうとする人はあまりいないと思います。

ところで私は第一種の試験は受けていません。

「おい、なんで第一種の免状持ってんだ?」と言われそうです。

ではどうやって免状交付を受けたのかというと高圧電気工事技術者(一般には高圧電気工事士と呼ばれていた)の試験に合格しており実務経験を3年以上積んだからです。

高圧電気工事技術者試験は昭和62年以前に行われていた試験で、それ以降入れ替わりで新しく第一種電気工事士試験が誕生し、第一種の試験合格と同じような扱いになりました。

高圧電気工事技術者は実務経験3年以上で第一種免状交付が受けられます。第一種試験合格より短期間で交付され優遇されてますね。

私が高圧電気工事技術者試験に合格したのはもう30年以上前の高校生(電気科)のとき。

「これで各自で勉強してください。」と学校側から渡された本
高圧電気工事技術者試験合格必携
当時高校2年でまだ習っていない内容が・・・

試験はおそらく第一種と同程度の内容と思われ、時代的に四択問題だけではなく答えを書き込む出題形式が多々ありました。

なんとなくワラ半紙の答案用紙にむかって受けていたような気がしますが遠い記憶ではっきりしません。

マークシートなんて洒落たものではございません。

ただし筆記試験のみで技能試験はありませんでした。

前の記事に書いた昭和の電気工事士試験のA方式のような技能試験があったらゾッとします。(あれだけは勘弁してくれ~)

合格証書
高圧電気工事技術者合格証書
昭和59年11月26日

高圧電気工事技術者には免状交付はありません。この合格証書のみです。

第一種も試験に合格するとこれと同じ形式の合格証書がもらえます。どちらもこの証書と実務経験で免状の交付を受けることになります。

高圧電気工事技術者の合格者は昭和62年以前のものなのでご年配の方が多いことと思います。

昭和37年から終了するまで日本電気協会で行われていたこの試験、合格率は30%前後だったそうです。今の第一種とそんなにかわらないですね。

現在、高圧電気工事技術者試験合格だけでは工事はできませんが、最大電力500kW未満の許可主任技術者として勤務することができます。

第一種、第二種への移行当時、短期間ですが旧電気工事士で実務経験(3年以上らしい。5年以上という話も)、もしくは無資格者で実務経験10年以上(これは知らなかったなぁ)があれば講習を受けて第一種が交付されるオイシイ制度がありました。
私の知人にも旧電気工事士からこれで第一種を取得している人がいます。

混乱を防ぐための特例措置だったようですね。

旧電気工事士はわからなくもないが無資格者までもがなんで第一種の交付が受けられるんだ?と不思議に思うかもしれませんがこれには昔の制度が関わっています。
このことについてはまたの機会に書きます。

私はというと当時はまだヒヨッコ実務経験が足らず電気工事士、高圧電気工事技術者のどちらも第一種の免状交付を受けることができませんでした。

あと、第一種は免状の交付を受けると5年毎に講習を受けなければならないのが面倒ですね。
これが面倒で交付を受けない人もいるんですよ。

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2019年3月 3日 (日)

第二種電気工事士試験 今昔

近頃では第二種電気工事士を仕事などで必要でなくても取得される方もいて、ある程度勉強すると合格できるようで割と身近な資格となっているみたいです。

試験は筆記と技能の二つで、筆記試験を合格すると技能試験を受けることができます。

当店の女性のお客さんでも取得した方がおりました。

筆記試験は今も昔と変わらず四者択一だと思います。

でも技能試験は現在机上で行う方式に統一されているようですね。

私が試験を受けたのは昭和59年の春頃。当時は第二種は付いておらずただ電気工事士となっていました。

これとは別に高圧電気工事技術者という資格が存在していたため低圧電気工事士とか単に低圧とも呼ばれていました。

当時の技能試験はというと
昭和59年頃の電気工事士技能試験
このような板の前に立って現実の作業に近い形で行われていました。

試験会場にはこの板がたくさん並んで大勢で同時に受けます。

これを当時はA方式と呼んでいて、地方によっては現在と同じ机上で行うB方式がすでに始まっていました。

制限時間は30分で図面を渡されてその通りに材料をそろえ配線します。

ベンダーを使った金属管の曲げ加工もあり、力を入れすぎて折ってしまう人もいて緊張したものです。

なんといっても板の周りを隣、裏側と4人で同時作業するので振動がキツイ。
ネジでボックスを固定しようとすると裏側でステップルをハンマーで打ち付けてくる。当時はネジがマイナスなのでコケてはじかれ飛んで行ってしまったり・・・

隣の作業は見えるのでタイミングとれますが裏側から急にたたかれるとどうにもなりません。

一斉に作業するのですごい騒音で気が遠くなりそうです。

もちろんワイヤーストリッパーなどという便利な工具は使えず電線は電工ナイフで鉛筆むき。

圧着もワイヤコネクタも使わず電線相互を巻き付けて接続。巻き付け方が間違っていると減点されます。

レセプタクル(白熱電球の受口)取り付けは今でもあるようですね。リングの出来や方向、はみ出しなどが採点されます。

それでもなんとか制限時間内に納めて合格しました。

このような試験をどうして一回でクリアしたかというと当時は電気科に通う高校生。
電気が好きで(しびれるのがじゃありませんよ)電気科を希望しました。

そして技能試験へ向けて高校1年終わりの春休み中は毎日、学校で特別特訓が行われました。

ヨーイ、スタート!

A方式の試験会場が実習教室の中に再現されて教師の先生たちが試験官となって見て回ります。

みんな必死で板に向かい格闘。

ケーブルを押さえながらステップルを打つのが面倒で「おっ、このほうが楽なんじゃないの?」と先にステップルを打ってからケーブルを通すと“バチッ!”棒でたたかれました。(昭和の私のいた地方ではごく普通の光景)

「お前何やってんだ!こんなの(試験に)落ちるぞ。」怒られた~

知らぬ間に後ろで見てました。

はじめは制限時間をオーバーしていましたが次第に納まるようになり、おかげさまで試験に合格できました。
しかしこの毎日の特訓は精神的にもきつかった。

腰道具の身につけ方などもこの時に教えてもらいました。教員の中には実際に電気工事に携わってこられた方もいて電気工事の授業などを担当されてました。

そうそう、この電気工事士の免状は書き換えがないのでこのあいだまで写真が高校生のままだったんですよ。

さすがにこの年になって免状出したら16歳って・・・はずかしい(*ノωノ)

すっかり汚れていたし書き換えました。

でもこの免状は取得した都道府県でなければ書き換えできません。引っ越しても取得した地域になるのです。

問い合わせると郵送でもOKとのことで助かりました。

免状は[電気工事士]から[第二種電気工事士]へとかわり写真も現在の物です。
これなら見せても平気です。

免状には昭和59年8月27日交付となっているので試験合格してから交付手続きには結構時間がかかっていたんですね。

いまは試験もスマートになって昔より楽に取れる資格となりつつあるようです。

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2019年3月 2日 (土)

経歴詐称で“電気工事業の登録”

時おり触れているこの“電気工事業の登録”の話題ですが、登録が正当に行われているのかについて考えてみたいと思います。

当店のホームページやブログを見ていただいている方はエアコン工事や修理などを請負うために電気工事業の登録が必要であることはすでにご存知と思います。

当店では開業当初より電気工事業の登録がエアコン工事には必要であることをホームページに掲載してきました。

このたび知り合いの工事業者と少し話をする機会があり、この登録について他の業者はどのようにしているか聞いてみたところ・・・

現在では下請け業者に登録がなければ元請け会社から仕事をもらえなくなるため登録する者が増えているとのこと。

ただその方法が・・・

・経歴を詐称して登録する。
・政治家に頼んで登録する。
・東京都は実務経験がなくても登録できる方法がある。

などというものでした。

これを聞いて皆さんどう思われます?

これは要するに第二種電気工事士を持っていれば誰でも登録できるということになります。

電気工事業の登録をするにあたり設置しなければならない主任電気工事士。これになるためには第二種電気工事士取得後3年以上の実務経験が必要なことが“電気工事業の業務の適正化に関する法律”第19条の【主任電気工事士の設置】に書かれています。

この“主任電気工事士の設置”は機能していない名前だけの主任電気工事士でいわばザル法ということになるのでは?

ちなみに登録なしに下請け業者をすることは法律違反なので実務経験として表沙汰にはできません。

本来、正当な経歴があればどこかに依頼する必要などなく自身で書類をそろえ管轄の県庁(都庁)へ出向いて申請すればよいのです。
(無論、勤務した会社に証明をしてもらう必要はあります。)

ひとつひとつみると・・・

―経歴詐称―
経歴を詐称するのは昔からよくある話ですが、実務経験をごまかしたり勤めてもいない会社のハンコを押してもらったりと、これまたいろんなパターンがあります。
組織でかばい合って登録できるように便宜を図ることがあるようです。コンプライアンスのためにコンプライアンス違反をする形になってますね。

“和を以て貴しとなす”といわれますがこれは和を勘違いした・・・やめとこ

―政治家―
政治家に頼むというのは詳しくは書けません。かなり有名な名前が出てきました。これ頼んだ人は口外無用ですよ。くわばらくわばら。

―東京都―
東京都では量販店に下請けとして所属するだけで実務経験不要で登録可能という話もありました。(ほんまかいな?)

やっぱり世の中こんなもんですかね。
“正直者は馬鹿を見る”この言葉が頭をよぎります。

でもまあどれを見ても経歴詐称という一点に帰結すると思います。

もちろん実務経験を提出する際にウソ偽りないことを誓約書として出しているとは思いますが、もし詐称したことが明るみに出れば当然、登録の取り消しとなるでしょう。

しかも組織ぐるみで行っていれば大変なことになります。

これでは電気工事業の登録はあってないようなもの。単なる登録料金の支払い制度では?

第二種電気工事士の資格を取ったらすぐに電気工事業を開業できてしまう危険なシステムの蔓延。

にわかに信じられませんが東京都は量販店に所属する下請け業者の実務経験が不要で登録できるというのがもし本当であれば、これは問題と言わざるを得ません。
それともほかに抜け道が?

電気工事業の業務の適正化に関する法律
【目的】
第一条 この法律は、電気工事業を営む者の登録等及びその業務の規制を行うことにより、その業務の適正な実施を確保し、もって一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安の確保に資することを目的とする。

このことをよく考えていただきたいものです。

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2019年3月 1日 (金)

風向調整板の取り付けへ

川崎区のマンションへエアコン室外機の風向調整板設置で伺いました。

風向調整板は室外機の風向きを変えるオプションパーツで作業は難しいものではありません。

でもいつもとちがうこういう作業が気分転換になっていいんですよ。

当店はエアコン工事などでいわゆる標準工事と呼ばれる比較的簡単な作業依頼が少なく、どちらかというと難しい部類のものが多くきます。
なのでたまに風向調整板設置などのような作業をするとホッとします。

作業当日、当方の宮前区から川崎区へ同じ川崎市内の移動ですがけっこう時間がかかるので少し早めに出発。

平日なので手堅く南武線などの踏切を避けたルートを選定して向います。

中間に高津区、中原区、幸区の3区を通らなければならず川崎市は多摩川に沿って長いので都内や横浜方面のほうが近いなんてこともよくあります。

出発してすぐ、

あら、いつもより混んでる・・・、今日は・・・あっ月末最終日だ。しかも雨。

小杉の駅前を通過するルートをとったのですがこれまた大渋滞。
こういうときは慌てず流れに任せていきましょう。

お客さんのマンション到着時に電話する予定でしたが約束の時間が迫ったので3~5分遅れる旨連絡しました。

到着するとすでに駐車場案内のためエントランスまで出ておられ「ご無沙汰しております!」と声をかけていただきました。
ありがとうございます。

以前お引越しのときにエアコンを2台設置していたので約3年ぶりの訪問です。

前はいなかった“わんこ”もお出迎え。

準備して伺います。

場所はバルコニー
既設の室外機
この室外機はこちらのマンション購入時のサービスで取り付けてもらったそうで当店の施工ではありません。

当店で用意した風向調整板を出します。
当店で用意した風向調整板

メーカー純正品です。

前面にあるグリルを取り外して
室外機の前面グリルを外して
エアコンの室外機は排気ガスなどで黒く汚れてしまいます。

シール材と呼ばれる付属のスポンジテープを貼るのですが、その前にお客さんがきれいに水洗いしてくださいました。

シール材を貼ったらまたグリルを戻して
シール材を貼りグリルを戻して
シール材で風が横方向に抜けないようにします。

わんこも興味しんしんでトコトコついてきては材料や工具をクンクンしています。

取付完了
風向調整板の取り付けが完了
お客さんのご希望で風は上向きです。

植木などを室外機の付近に置くため、風でなびかないように今回設置することにしたそうです。

運転前に絶縁抵抗測定
エアコンの絶縁抵抗測定
問題ありません。

測定目的は室外機の外板(鉄)にねじを打っているので万一内部の電線に当たっていると漏電するため。

この絶縁抵抗計から印加される電圧(出力電圧)は3レンジ(125V、250V、500VいずれもDC)ですが状況に応じて変える必要があります。ヘタに高電圧をかけると機器を壊すことがあります。

それでは運転開始。

ためしにシール材に付いていた剥離紙を付けてみました。
室外機の風向きを見るためテープの剥離紙を付けて運転

ちゃんと上向きに風が出てますね。

だいたい45度上方に吹いている感じです。

これ以上急角度に吹き出すようにすると室外機の背面に回り込んでショートサーキット(吹き出したものが吸い込まれる)になり、エアコンの効きが低下するのでこの程度がよいのでしょう。

これで植木に直接風が当たらなくなります。
小さな子供も風向調整板がないと全身に風が当たるので効果ありますね。

バルコニーなど室外機の風でお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

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