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2018年4月

2018年4月28日 (土)

室内機公団ボルトの寸法が・・・

東京都世田谷区にて引っ越しで取り外されたエアコンの設置を行いました。

こちらが室内機設置場所。
公団ボルト、配管用の穴、専用コンセント

室内機を固定する公団ボルトと穴の配置がイマイチよくありません。近すぎて機種によってはうまく設置できない場合があります。

まずはナット類を外してみます。
ボルトが長過ぎ
壁から出ているボルトが長いですね。

交換する必要があります。

室内機の背面は公団ボルトが突き当たらないように
室内機背面
このようにスペースがとられています。

機種によってこの深さが異なるのですがこのエアコンにはボルトが長過ぎです。

次に設置可能か穴とボルトの位置関係を調べるため据付板をあてがったのですが・・・
ボルトの間隔が50㎝
なんとボルトの間隔が50㎝です。

こちらは東京都住宅供給公社の建物です。「公団の規格などしらん」ということでしょうか?

ルームエアコンはどの機種もボルト用の穴は公団の規格45㎝になっています。公社がそれを無視したとは思えません。

設備設計ミスではないでしょうか。他にもエアコンを取り付けられる部屋がありますがそちらも50㎝間隔です。

この建物すべてがそうなっていると思われます。

今回は室内機に干渉しない場所を探し、据付板に新たに穴を開けて固定することにしました。

50㎝間隔では室内機背面のボルトスペースには収まりません。ボルトの長さを1㎝程度まで短くする必要があります。

用意したボルト切断
全ネジボルト切断

壁の中のナットは
壁の中のナット
10mmなのでボルトも同じく10mmを使用。

据付板を固定しました。
据付板固定

室内機を掛けて配管します。
室内配管施工

穴が近いためパイプの曲げもきつくなります。写真にはありませんが折れ防止にスプリングベンダーを使用しました。

設置完了。
室内機設置完了

お客さまには他の部屋にエアコンを取り付ける際は公社へボルト間隔の修正を依頼することをお勧めしました。

本来エアコンを加工することなく設置できるように設備するのが住宅を供給する側の務めだと思います。

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http://kato-aircon.com/

2018年4月25日 (水)

点検 - エアコンが動かない。

川崎市麻生区にてエアコン点検を行いました。

こちらが点検するエアコン。
日立エアコン室内機
日立のエアコンです。

本体の電源コードに“1994”とあったので1994年頃の製品です。(約24年前)

リモコンで操作しても動かず。本体の応急運転スイッチでも動かず。

コンセントを差し直してみてもなんの反応もありません。

こういう時はまずコンセントに電気がきているか確認します。テスターで計測し102Vで問題なし。

他のメーカーや現在の日立でもあまりない症状ですが、この頃の日立さんのエアコンは、
室内機の配線図
室内機と室外機を結ぶ連絡線が4本あります。

この4本あるのは日立独特の方式です。

現在では他のメーカーと同様3本になってます。

3本の場合、コンセントからきた100Vの電気が室内機内で室内機側と室外機側に分配されて電源供給するようになっています。

しかしこの4本の方式はコンセントからきた100Vはそのまま室外機へ供給されます。室内機は通過するだけです。

そして室外機から残りの2本へ室内機用電源100Vとそこに制御用の信号を乗っけるという変わったものです。

そのため室外機に電源を直接供給して室内外の連絡線を2本だけで行うということもでき、マルチのエアコンでは有益な方法ともいえるでしょう。

ただし室外機が壊れて100Vが戻らなくなると今回のような状態になり室内機はエラーも何も表示せず黙り込んだままになります。

室内機の基板を調べると
室内機の基板
室外機から100Vが来ていません。

では今度は室外機。
室外機

カバーを外して中を見てみると
LEDが点滅
LEDが点滅してエラー表示しています。

カバーの裏側にエラーコード表があるのですが、
エラーコード表が読めない
ほとんど読めません。

なんとか読めるところだけで室内外の通信異常とわかりました。

室内機へ電源供給されていないので室内側から信号がくるわけありませんね。

このブログのため画像を見て気が付いたのですが
基板が焼けてます。
基板が焼けてました。

いずれにしても一部分しか部品の在庫が残っておらず、使用年数も約24年ということでここを直してもすぐに他が壊れることも大いに考えられます。

修理費も考慮し今回は買い替えをお勧めして点検完了となりました。

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2018年4月24日 (火)

室外機天吊り工事

先日おこなった室外機天吊り工事です。

室外機を吊る場所には、
室外機天吊り用インサート
このようにバルコニーの天井に4箇所固定用の穴があります。

ここには初めステンレスのボルトが付いていたのですがそれは使いません。こちらで用意したものを使用します。

穴をのぞくと、
インサート
鉄でできたインサートが確認できました。

鉄のため少し錆びてますね。ステンレスのボルトが差してあったため異種金属腐食(電食)を起こしていたかもしれません。まだ問題ないレベルでしょう。

そしてアンカーではなくここはインサート。ここが肝心。インサートは建物のコンクリートを打設する前に型枠へ取り付けておく金物で抜ける心配がありません。

たまに後打ちのアンカーを使用している建物があります。打つ人の技術レベルが低いと抜けてしまったり、特にUR系で用いられるアンカーは日本で昔から使われている形状で抜けることが多いので信用できません。

インサートのサイズを調べると3/8インチでした。これもインチとミリの規格があって見た目ではあまりわかりません。ミリ山(10ミリ)のインサートにインチボルト(3/8インチ)は入りますがピッチが合っていないのとボルトが少し細いのでその場合は危険です。

公団系や官公庁関連の建物などは通常ミリの規格で設計しますが、建築系がインチネジを使用するためこのような入り混じったことになっています。

ホームセンターに行ってもボルトナットはミリとインチを置いてますね。

3/8インチのボルトナットを用意します。
3/8インチボルトナットとワッシャー
電食を起こさないようにインサートに合わせて鉄です。

なおこのボルトナットは金具には付いてきません。昔は付いていたのですが先ほどのミリとインチの規格違いで使用できないことが多かったことを思い出します。

天吊り用金具と室外機
室外機と天吊り用金具
この金具は専用の吊り上げ機を使用できるものです。

箱を開けて
天吊り金具開梱

金具を取り付けます。
天吊り金具取り付け

用意したボルトナットはこのように付けます。
ボルトナットの様子

クロムメッキなので今回は最後にシリコンを薄塗りして錆防止しました。

室外機を吊り上げ機で持ち上げます。
室外機吊り上げ
やっぱり道具ですね。楽ちんです。

室外機の設置完了。
室外機設置完了

室外機の下にホースがつながっています。これは主に暖房時、室外機熱交換器の結露水や凍結時に除霜した水を排水するための管です。

室内機につながる銅管は屋外側で一旦下げます。管の結露水や雨水が室内へ伝っていかないようにします。

また室外機の周囲は銅管を固定したり壁に付けたりはできる限りしません。天吊り金具が地震や台風などで揺れても管に無理な力が加わらないようにするためです。

試運転、排水試験も問題なく完了。

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2018年4月20日 (金)

冷えない。エアコン点検

東京都品川区でエアコン点検を行いました。

内容は“冷房が効かない。暖房までは使用できていた。”というものでした。

現地へ到着後お客さまより、4年ほど前に街の電気屋さんで購入設置してもらい、昨年ガスが不足しているといわれ充填(補充?)しているそうです。

とりあえず冷房運転ON!・・・まったく冷えません。

運転を止めてガス圧測定のため室外機のカバーを開けます。
室外機に接続されている電線のシースがむき過ぎ
どうしてこうなるの・・・

電線のシースをむき過ぎているのはよく見るがここまではめずらしい。

こうなるとどうしても見てしまうのが端子台
室外機の電線接続がよくない
やっぱり。

心線の皮むき寸法が短いのでしょう。差し込みの点検窓から線が見えません。

東芝製のエアコンなのですがこのメーカーの皮むき寸法は他社より長い19mm。

それはさておき今回は点検を進めます。

サービスポートにホースをつないで
チャージングホースをサービスポートに接続

冷房運転で低圧圧力を見ます。
ゲージで低圧圧力測定
0.15MPaです。

「0.15MPaってわからん。」という方へ。0.15MPaは昔の単位で約1.5kg/c㎡です。

これは低い。点検時の気温を考えても0.8~1MPa近くあってもよいはず。

停止時も1.2MPaと気温に対して低かったのでやはりガス不足(ガス漏れ)ですね。

ちなみに圧力で中に入っているガスの量はわかりません。圧力を見ながらガス補充する業者がいますが現在のエアコンでは危険です。

バルブの温度も測ります。
液管側バルブの温度が低すぎる
液管側マイナス4.5℃低すぎ。

管内でガスの蒸発が早すぎです。

ガス管側は
ガス管側バルブの温度が高い
17.5℃高すぎ。

蒸発しきったガスが戻る乾き運転。この状態ではコンプレッサーがどんどん高温になって傷めてしまいます。

少し経つと
液管側バルブが凍ってきた
液管側バルブが凍ってきました。

凍ると冷えるような気がするかもしれませんがエアコンでバルブが凍るのは冷凍サイクルのアンバランスによるものです。

ではどこでガスが漏れているか?

リークディテクタで室外機のバルブと室内機側中間ジョイントは漏れ反応なし。オイル付着もなし。

室内機をチェック
室内機熱交換器付近よりガス漏れ反応あり
「ピピピピピ・・・」

インジケーターランプとともに音が鳴り響きます。

室内機の熱交換器またはその付近でガスが漏れているようです。

もしかすると去年ガスを入れたときにすでにここから漏れていたかもしれません。

エアコンの製造年を見ると2014年製。

ここで点検は終了となります。なぜか・・・エアコンのメーカー保証期間のうち、冷凍サイクルだけは5年あります。今回の場合、施工不良によるガス漏れではなく本体の不良でメーカー保証対象になると思います。

しかし5年以内でよかったと思います。発見が遅れて保証期間を過ぎると高額な修理費用になるケースです。

あとお客さまの言われていた「暖房までは使えていた」というのはガス不足でも暖房は症状が現れにくく気付きにくいということがあります。冷房のほうが症状が顕著になるためこのようなことがおきます。

室内機熱交換器部分のガス漏れ原因ははっきりとわかりませんがオゾン層を破壊しない新冷媒になってガス圧力が高くなってから増えています。

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2018年4月18日 (水)

公団ボルトが入らない。タップ立て

稲城市のUR住宅にて・・・

室内機を取り付けるために壁から出ている公団ボルトというのがあります。

これはルームエアコンの据付板(室内機を掛ける金属の板)を設置するために旧公団が規格した(と思います)45㎝の間隔で壁に付いている2本のボルトです。

お客さまのお宅に到着してさっそく工事にかかりますが・・・

パッと見、2本のうち片方のボルトがどうも長すぎる。こりゃボルトを取り替えないとダメかも・・・

長すぎると室内機の背面にぶつかって凹んだり穴が開いたりします。

ボルトを抜こうと回してみると「アレッ」ちょっと回しただけで取れてしまいました。

「なんだ奥まで入ってなかっただけか・・・」と思い、ねじ込もうと回してみても一山ほどしか入らずそれ以上は硬くて回りません。

壁の穴を覗くとアンカーかインサートなのか見分けは付きませんがボルトの受けが確認できます。
ボルトの差さっている穴
ボルトと受けのサイズも問題ないようです。

差さっていたボルトはこちら
ステンレスボルト3/8インチ
ステンレス3/8インチ。特に問題ありません。

どうやら受け側のネジ山がダメになっています。

たしか10年以上前に使用したきり作業車に積んだままになっているタップ(ネジ山を切る道具)があったような・・・

前回はボルトが入らなかったためこれをホームセンターへ買いに走りました。

車にいって道具箱の中を探すと・・・ありました。超久しぶりの登場。積んでてよかった。

タップにオイルをつけて相手のネジに合うように様子を見ながら回します。
タップ立て

抜くと
180418_04
きたない・・・

いろんなゴミやカスが詰まっていたようです。

ボルトを入れてみます。
180418_05
すんなり入りました。壁についているのはボルトを回す道具です。

これなら外れる心配もなく、ボルトが長すぎて本体の背面に突き当たることもありません。

据付板を付けました。
180418_06
あとは作業続行です。

たまーにしか使わない道具もこういったときに重宝するので作業車に積んだままになるんですよね。

困ったもんです。

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2018年4月16日 (月)

エアコン取り外しでの光景

東京都世田谷区で取り外し工事を行いました。そのときの光景です。

取り外すのはこちらのエアコン。
取り外すエアコン
どこかの販売店で買って取り付けたそうです。

後日別の場所で設置予定なので再利用できるように取り外します。

絶縁抵抗(漏電)の測定を終えて動作確認をしながら取り外し準備に入ります。

室外機のカバーをとると
電線シースのむき過ぎ
だめだこりゃ!はい、いつも通り電線のシースがむき過ぎです。happy01

これは毎度のことなので見慣れた光景です。

ポンプダウンをする前にバルブキャップの締りを確認するのですが、
バルブのキャップが締まっていない
3つとも手締めだったので締め付けます。

このキャップが手締めだと少しずつガスが漏れます。

また万一ポンプダウン(室外機にガスを回収する作業)中に空気が混入すると稀にコンプレッサーが爆発したり、再設置後に運転圧力が高くなって不具合を起こしたりします。

取り付けた人はそこまで知識がなく重要なこととは思っていないかもしれません。

室外機端子台を覆うカバーが
端子台の金属カバーの取り付け不備
フックになっている部分が差し込まれずネジで無理に止められています。

拡大
金属カバー取り付け部拡大
これは故意にやっているとしか思えませんね。気付かないわけがない・・・

カバーを外してみると
カバーの爪が曲がっている
曲がっています。

細かいことのようにも思えますが、ほんの一部のことが全体の工事を表しています。

電線も
電線ヨレヨレ
ヨレヨレです。

ムキが長い
電線むき過ぎ

端子台から抜くと
心線もヨレヨレ
こちらもヨレヨレ。

室内機側の電線も
室内機側の電線もヨレヨレ
これです。

この心線が曲がっていると点接触になって電気抵抗が増加して過熱することがあるのと、端子台の中で押さえになっているスプリングを変形させてしまいます。

変形してしまうと次回まっすぐな電線を差し込むと押さえが効かず抜けてしまう場合があります。

金属カバーを修正して
金属カバーをペンチで修正

取り付けます
金属カバーを取り付け
あ、ここに冷凍サイクルに空気を入れるなと警告文が貼られていますね。

ポンプダウンが終わってパイプを外したところは
バルブ部を仮にテーピング
一時的にテーピングします。

これは他の作業でホコリやゴミが入らないようにすると同時にバルブ不良によるガス漏れがないかチェックしています。

バルブ不良でガスが漏れているとテープが膨らんできます。

その間にフレアナットをパイプから外してボンネット(接続口のキャップになる銅パーツ)を準備します。

異常がないのでテープを外してキャップをします。
ボンネットとフレアナットでキャップ

その他すべて取り外して完了しました。

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2018年4月13日 (金)

途中での電線接続(ボックス取付)

建物建築時にエアコンのパイプを壁や天井内に埋め込んでおく施工をご存知でしょうか。

“埋設配管”、“先行配管”、“隠ぺい配管” などと呼ばれていますが、パイプなるべく見えないようにするために行う施工方法です。(ただし問題も多い)

あるマンションで居住者が入れ替わり、埋設配管を再使用するエアコン設置工事を行いました。

外壁にパイプが出ていますが、
化粧カバーの中で電線がつないである
配管化粧カバーの中で電線がつないでありました。

これはもともとのパイプの埋設方法にも問題があり、本来は電線接続しなくてもよい方法をとるべきなのですが・・・

よくない電線接続

接続がこれでは発火することも考えられます。

冷媒管は結露する場合があり配管化粧カバーなどの中で接続があると危険です。

こんな工事をしているから火事になって量販店などへ経産省から“途中接続禁止”の通達がくるんですね。

冷媒管も同じところでつないであります。
冷媒管がユニオンでつないである
これはほかにやりようがないので仕方ありません。

しかし以前の施工が信用できるものではないので
安全のためすべてつなぎ直し
全部外してつなぎ直します。

信用してガスが漏れたらつまらないですから。

断熱とテーピング完了
接続箇所を断熱してテーピング

次に電線の接続に移ります。

配管化粧カバーの横に10㎝角の防雨ボックスを付けます。
電線用ジョイントボックスの取り付け

しかし壁から出ている電線が短くボックス側面から電線を入れました。

このボックスは穴が開いていないので電線挿入用の穴と、水抜き用で下面に穴を開けてます。

電線を圧着接続します。
電線の圧着接続
2㎜どうしの接続なのでリングスリーブ小、圧着ダイス小です。

差込形コネクタという安易なものは使いません。長期信頼性に欠けます。

絶縁用のキャップを取り付け
絶縁用キャップの取り付け

ビニルテープでもよいのですがこちらのほうがはがれる心配が少ないので使用しています。なおビニルテープの場合はJISC2336を使っています。

電線を収めて
ボックス内へ電線を収める

電線が外から引っ張られないようにボックスの内側からインシュロックで固定しました。

ふたをして室外機を設置します。
ふたをして室外機設置

このふたには防水用のパッキンがあって雨などの侵入を防ぎます。

室外機も接続し真空引きをして完了です。
真空引きして完了
ボックスは目立ちません。

配管長による冷媒追加充填も必要なく試運転結果も良好です。

エアコン工事は通り一遍のことができればよいのではなく現場や状況に応じて知恵を巡らせ対応を変化させなければ安全は確保できません。

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2018年4月12日 (木)

エアコン、アースは一か所で。

エアコンにはアース(接地)をするように据付説明書に書かれています。

(アースを接続することを「アースをとる」ともいいます。)

ルームエアコンの場合、アース線を接続するネジは室内機と室外機の両方にあります。

室内機のアース接続ネジ
室内機のアース接続ねじ

室外機のアース接続ネジ
室外機のアース接続ねじ

「あれ、うちのエアコン片方しかアースにつながってないよ」というお宅が多いと思います。しかしそれが正しいアースのとりかた。

室内機と室外機は冷媒管でつながっています。
銅管で電気的にも接続

冷媒管は銅でできたもので室内機と室外機が電気的につながったことになります。

見方を変えれば室内機と室外機は一体のものともいえます。

そのため片方だけ接続すればOKです。

一番良くないのは室内機と室外機で別系統のアースから接続することで、例えば室内機は室内のコンセントにあるアース端子で、室外機は地面にアース棒などを埋めてとるといった行為です。

一見、両方にアースがあって安全なように思えますが別のアースの間には電位差があり、時にはそれが大きくなる場合もあるためです。

昔のお役所関連の工事で業務用、家庭用含めアースネジすべてにアース線を接続するように指示していたところがありました。

室内機と室外機を電気的に絶縁した取り付けをしたなら別ですが、マルチなど室内機が複数台接続されたエアコンの場合でも適正なところ一か所でとってあるのが正解です。

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2018年4月11日 (水)

ねじ込み式のボードアンカーは危険

エアコン取り付け工事に行ったところ、前の住人がエアコンを外した跡がありました。

室内の壁には、
既設のねじ込み式ボードアンカー
ねじ込み式のボードアンカー。

アップにすると、
ボードアンカーが抜けてきている
ボードアンカー周りの壁が盛り上がって抜けてきていることがわかります。

いまだにこのボードアンカーで室内機を取り付けている業者がいたとはなんとも・・・

ボードアンカーはこんな形をしています。
抜き取ったボードアンカー
使われていたのは4本。

室内機を固定するため上2本、下2本の計4本使われていました。

壁が盛り上がっていたのは壁材の石膏ボードがこのボードアンカーによって破壊され(本末転倒?)、石膏をサンドしている紙と表面の壁紙だけで支えられていたためです。

以前ここに付いていた室内機はいつ落下してもおかしくない状況だったということになります。

このねじ込み式のボードアンカーはけっこう前から使用禁止とエアコンの据付説明書に書かれています。

なんでこのアンカーを使うかというと“コストが抑えられる”、“施工が楽で速い”。安くて速ければなんでもアリ!これです。彼らは自身で考えることはしないので誰かがやっていればマネして楽なほうを選びます。元請けから注意されない限り使い続けるでしょう。

以前に室内機落下の修理作業を載せましたが、このようにいつ落ちるかわからない落下予備軍のエアコンはたくさん存在していると思いますョ。

なにせエアコンを取り外しに行くと「よくこれで付いてたなぁ」と思うものが多いので。

しかもたまに外している最中に抜けて落ちてくるものも・・・

ねじ込み式ボードアンカーは外れてもさほど影響のない軽量物に使用するもので室内機に使ってはダメなのです。

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2018年4月10日 (火)

P社の某シリーズの室外機はうるさい?

室外機置場が壁に取り付けられている建物に引っ越しで持ってこられたP社製エアコンを設置し試運転をしたところ、部屋の中まで音が響いてきました。sign04bearing

これがその設置状況です。
Img_1527
コードがぶら下がっているのは真空ポンプを使用するための電源です。

 室外機をこのように壁面に取り付けると大なり小なり必ず建物に響きますが、今回は通常よりも大きく感じます。

 室外機が高回転の時は「ブーン」と響き、設定温度に近づいて回転が落ちるとガタガタと振動するように響きます。

 制御基板かコンプレッサーの不具合が想定される程度の振動です。しかしまだ購入店での延長保証があるようなので当店は点検せず施工完了して帰りました。

 その後別のところで同社の同等シリーズ同容量の室外機を設置したところやはり振動が大きい。
 いままであまり気にしていなかったのですが、改めて確認するとちょっと異常なレベルです。

 同じメーカーでもこれより少し上位シリーズになると異常な音や振動は感じませんでした。

 コンプレッサーのバランスが良くないのかもしれません。できるだけコストを抑えてつくるので仕方ありませんね。

 ネットで調べるとやはりこのシリーズは室外機の音に関する話題が出ていました。騒音はご近所とのトラブルのもとにもなりかねません。

 なんでもそうですがメーカーへのイメージと製品の“デキ”は異なります。お客さんに「お勧めメーカーは?」と聞かれていつも「ありません」と答えるのはそのためです。

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2018年4月 9日 (月)

素人?のエアコン取り外し

先日、川崎市麻生区に取り付け工事へ伺ったとき、こんな取り外され方をしたエアコンがありました。

中途半端な取り外し
室内機にパイプがつながったまま背面で巻いてあります。

 たまにこのような外し方をしているエアコンに出くわします。お客さまはお金を払って業者へ依頼したとのことでしたが、本格的にエアコン工事をしたことのないハッキリ言って素人工事です。

 このままでは取り付け工事ができないのでまずは中途半端な状態から配管類をすべて取り外さなければなりません。取り外した業者はそういったところをどう考えているのか理解できません。

 もしかしてテープをほどいてパイプ類を外すのは“オプション料金”なのでしょうか?

 またこの状態で運搬するとエアコンを壊すこともあります。本体根元の銅管やドレンパンに無理な力が加わるためです。

 根元の銅管がつぶれたり折れたりすると冷媒の流れを妨げて変な音がすると共に冷暖房が効かなくなります。
 ドレンホースの根元に力が加わることによりドレンパンが割れて水漏れを起こすようになることもあります。

 根元の銅管がつぶれると場合によっては熱交換器ごと交換修理に、そしてドレンパンが割れると昨今のエアコンはドレンパンと本体フレームが一体なので室内機を全部分解しなければなりません。
 どちらも高額修理となりかねません。

配管類を取り外しました。
エアコンから配管類を外した様子
このあとすぐに取り付けるため短時間の保護として銅管接続部の先端はテープで巻いています。長時間おく場合はテープではなくキャップが必要です。

 本来であればこの程度まで外して“取り外し工事”と呼べるのです。
 これでようやく取り付け工事を開始できます。

 知らないのであれば仕方ありませんが、道理なくどこまでも楽をして儲けようとする姿勢が周りの人たちに迷惑をかけていることを気付くべきだと思います。

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2018年4月 6日 (金)

エアコンの銅管はなに?

エアコンの室外機をよく見るとパイプが2本に分かれてつながっているのが確認できます。

Img_0961

 この画像は室外機のカバーを外してある状態ですが金色のバルブ部分に上下2本のパイプがつながっています。
 中身は銅管ですが、断熱材が被せられていて更にテープを巻いてあります。

 銅管の内側には冷媒(フロン類=一般にフロンガスと呼ばれています)が室外機と室内機を循環して熱を運び冷暖房をします。それをおこなうため往き還りで2本となっています。

銅管はこのようになっています。
20180406

太さが異なっていますね。

 この太さの違いは工事で接続を間違えないことに寄与していますがそれが目的ではありません。冷媒の往きと還りでは状態が異なるためです。

 別の呼び名で細いほうを“細管(ほそかん)”または“液管”、太いほうを“太管(ふとかん)”または“ガス管”ともいいますが、細いほうは液に近く、太いほうにはガスに近い状態の冷媒が流れます。
 冷媒が液状とガス状とに変化しそれを効率よく搬送しヒートポンプサイクルのバランスを保つために太さが異なっています。

 冷房時は液管側から室内機へ向かい、ガス管側で戻ります。逆に暖房時はガス管側から室内機へ向かい、液管側で戻ります。

 たまに液管側を“高圧”、ガス管側を“低圧”と呼ぶ人もいますが現在では正しくありません。
 昔のクーラーはキャピラリーチューブという冷媒を減圧膨張をさせる機構が室内機に装着されていたため液管が高圧、ガス管が低圧だったことのなごりです。

 そのため昔のクーラーは室内機に向かう液管側は冷房なのに暖かくなっていました。

 現在のルームエアコンでは減圧膨張させる機構が室外機内に付けられているため、冷房時は両方とも低圧で冷たく、暖房時は両方とも高圧で暖かくなります。

 管内の圧力は気温などに大きく左右されますが、冷房時は停止時に比べ低くなり暖房時は高くなります。
 特に暖房時は3MPa(30kg/c㎡)程度と高く、フィルターが汚れていると4MPaを超えて非常に高くなります。そのため施工にはそれらの圧力に耐えられる確実性を求められます。

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2018年4月 4日 (水)

見かけなくなった横型ウインド

横型ウインドクーラーなどと呼んでいたと思いますが昔はこんなクーラーがたくさん付いていました。

すいません、写真がないので絵になります。

室内側正面から見ると
横型ウインドクーラー正面
中央の四角いのがクーラーです。

壁に幅60㎝程度、高さ45㎝程度の角穴を開けて取り付けてあります。

側面からは
横型ウインドクーラー側面
壁に差し込んであります。

背面は
横型ウインドクーラー背面
こんな感じです。

テレビや映画で古い建物についているのを今になってみると結構味があっていいですね。

私も二十歳前後の頃に1台だけ取り付けたことがありますが壁に穴を開けるのが大変で苦労しました。(当時はもちろん会社員)

開けた穴は木枠などで補強した記憶があります。

当時でも現在と同じセパレート型(スプリット型)エアコンが主流で横型ウインドはほとんど撤去工事だったので非常に珍しい取り付けでした。

本体の脱着(引き抜き、差し込み)は室内側からスライドさせて行います。それなりに重量があり小さなものであれば一人でも施工できましたが、2馬力クラス(馬力はエアコンの能力)になると二人で行わないとムリ。

駅舎での入れ替え工事で高いところに付いている2馬力を豪快・怪力の上司は一人で降ろしていましたが・・・当時で今の私と同じ位の年齢だったと思いますがとてもかないません。

調べていませんが今でもこれ売っているのでしょうかね。十数年前にはどこかのメーカーのカタログで見たような気がします。

横型ウインドの工事はもう25年以上していません。懐かしい記憶です。

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2018年4月 3日 (火)

給湯器の裏を配管

川崎市宮前区にて取り付け工事を行いました。

こちらのお宅は新築で4台取り付けました。その一部です。

屋外を、
外部配管化粧カバー
配管化粧カバーで仕上げました。

色はお客さまのご希望でアイボリーを選択。

室内機はカバーのついている面ではなく右側の90度側面についています。エアコンの背面に穴を開けると玄関側正面であることと、電線の引き込み口がたくさんあって開けられない状況でした。

室内にパイプが少しだけ見えるようになりますが、そちらも配管化粧カバーできれいに仕上げてあります。(写真は撮り忘れています。)

下に給湯器が見えますが雨どいとの間を丁度通せると判断して配管用の穴あけをしました。この場合給湯器の上でパイプを横に振る方法もありますがそれだと見た目がスッキリしません。

もちろん配管化粧カバーは途中ヨレヨレしないようにチョークラインでまっすぐ垂直の線を出しています。

給湯器裏を配管
給湯器裏配管
下半分は配管用のスペースで熱の心配はありません。

昔は東京ガスの“TES”というシステムの工事もしたことがありますので給湯器は見慣れています。

配管類に接触しないように距離をとって配管しました。

施工完了
室外機設置完了

今回は室外機の台にブロックを使用しています。地面や砂利の上では安定性がピカイチで沈みによる傾きも少なくできます。水平器を使用してまっすぐにしています。

高価なコンクリート製のエアコン架台もありご希望で準備できますが、接地面積が小さいため安定性はあまりよくありません。

試運転も含め問題なく完了しました。

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2018年4月 1日 (日)

エアコンの力率ってなに?(3)

前回は電圧と電流のズレ(位相差)が力率(りきりつ)であることがわかりました。

今回は力率(りきりつ)がどのような影響を与えるか考えてみたいと思います。

エアコンの詳細仕様には
エアコン詳細電気特性
このような項目があります。

 電源電圧はルームエアコンでは100Vまたは200V。運転電流は標準定格値とカッコ内は最大時の電流。消費電力は標準定格とカッコ内は最小と最大で主にインバーターで可変します。力率は標準定格時の数値です。

 メーカーによって出ている項目が異なる場合もありますが、冷房よりも電力を多く消費する暖房に最大電流値が表示されているところが多いかと思います。

力率は表示されていなくても
エアコンの力率計算
これで計算できます。(仕様書の多くはこの数値に100をかけた百分率で表示されています)

 上式の標準定格(電力、電流)の部分を最大時のものに置き換えるとその時の力率がわかります。

 力率は1(100%)に近いほど良い状態です。


― 力率が悪いと何に影響するか ―

例えば力率95%で電圧100V、消費電力(有効電力)1600Wのときの電流は
力率95%の電流
16.84Aです。

これが同じ電圧と消費電力で力率85%だと
力率85%の電流
18.82Aとなります。

 約2Aほど増えました。消費電力が同じでも力率が悪ければ電流が増えてしまいます。

 力率が低いということは消費電力の割に電流が多く流れていることになります。
 この電流は電力会社から配線されてきた電線からメーター、分電盤を通り専用回路配線、そしてコンセントからプラグコード、若干減りますが室内外機間の連絡配線や機内配線を流れています。

 先ほどの例では増えた電流分が直接電気代に計上されることはありませんが、その電流により一連の配線による電圧降下と無駄な電力消費を増大させることになります。
 電流が多くなればなるほど電線自体の持つ電気抵抗による発熱が増え、電力量計よりも下流側(使用者側)で熱になった分は有効電力なので電気代として計量されます。

 また力率が悪く電流が多いと電力会社との契約容量(皮相電力kVAまたはアンペア)をひっ迫させる元にもなります。(ブレーカーが落ちやすくなる)

 標準定格時は力率95%程度のものがコンプレッサーのフル回転する最大時には85%近くまで落ちてしまう機種もあり、その場合特に多くの電流が流れるため損失も多くなります。

仕様書に記載されている数値だけでなく最大時も計算してみるとよいかもしれません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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