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2018年4月 1日 (日)

エアコンの力率ってなに?(3)

前回は電圧と電流のズレ(位相差)が力率(りきりつ)であることがわかりました。

今回は力率(りきりつ)がどのような影響を与えるか考えてみたいと思います。

エアコンの詳細仕様には
エアコン詳細電気特性
このような項目があります。

 電源電圧はルームエアコンでは100Vまたは200V。運転電流は標準定格値とカッコ内は最大時の電流。消費電力は標準定格とカッコ内は最小と最大で主にインバーターで可変します。力率は標準定格時の数値です。

 メーカーによって出ている項目が異なる場合もありますが、冷房よりも電力を多く消費する暖房に最大電流値が表示されているところが多いかと思います。

力率は表示されていなくても
エアコンの力率計算
これで計算できます。(仕様書の多くはこの数値に100をかけた百分率で表示されています)

 上式の標準定格(電力、電流)の部分を最大時のものに置き換えるとその時の力率がわかります。

 力率は1(100%)に近いほど良い状態です。


― 力率が悪いと何に影響するか ―

例えば力率95%で電圧100V、消費電力(有効電力)1600Wのときの電流は
力率95%の電流
16.84Aです。

これが同じ電圧と消費電力で力率85%だと
力率85%の電流
18.82Aとなります。

 約2Aほど増えました。消費電力が同じでも力率が悪ければ電流が増えてしまいます。

 力率が低いということは消費電力の割に電流が多く流れていることになります。
 この電流は電力会社から配線されてきた電線からメーター、分電盤を通り専用回路配線、そしてコンセントからプラグコード、若干減りますが室内外機間の連絡配線や機内配線を流れています。

 先ほどの例では増えた電流分が直接電気代に計上されることはありませんが、その電流により一連の配線による電圧降下と無駄な電力消費を増大させることになります。
 電流が多くなればなるほど電線自体の持つ電気抵抗による発熱が増え、電力量計よりも下流側(使用者側)で熱になった分は有効電力なので電気代として計量されます。

 また力率が悪く電流が多いと電力会社との契約容量(皮相電力kVAまたはアンペア)をひっ迫させる元にもなります。(ブレーカーが落ちやすくなる)

 標準定格時は力率95%程度のものがコンプレッサーのフル回転する最大時には85%近くまで落ちてしまう機種もあり、その場合特に多くの電流が流れるため損失も多くなります。

仕様書に記載されている数値だけでなく最大時も計算してみるとよいかもしれません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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