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2018年2月 3日 (土)

寒い日はエアコン(暖房)が効きにくい。

 ここのところ関東南部でも寒い日が続きますね。

 積雪のあった日などはエアコンの暖房を入れてもなかなか部屋が温まらないといったお宅も多かったのではないでしょうか。

 このような症状はエアコンの原理、構造からなるもので多くは故障ではありません。

 最近のエアコンは低温時の特性もよくなってきており、昔のように全く効かないなどというようなこともなくなっていると思いますが、外気温が下がればやはり暖房能力も下がります。

 エアコンは暖房をつけると室外機で屋外の熱を奪い、その熱を冷媒ガスに載せて室内機へ運び放出します。そして室内で冷やされた冷媒ガスはまた室外機へ戻って屋外の熱を奪うという、熱を運ぶこと(ヒートポンプ)を連続しておこないます。

 当然、寒い日は屋外の気温が0度前後で、そこから熱を取り出すわけですから効率が落ちます。
 特に雪の降った日は空気中の湿度も高いため、熱を奪われ冷えた室外機の熱交換器(室外機裏のアルミフィンでできたところ)はマイナス温度になり凍り始めます。

 熱交換器が一旦凍ってしまうと室外機ファンの送風量も少なくなり、更に熱交換効率が落ちてどんどんと凍り付いて熱が取り出せず、エアコンはその状況を察知して除霜運転にはいります。

 除霜運転は機種により動作が異なるかもしれませんが、多くは冷媒ガスの流れを冷房運転に切り替えて凍った室外機の熱交換器に暖かいガスを送り込み溶かします。(室内機のランプなどで除霜運転中を表示します。)しかしその時には室内側の送風は止まり室内熱交換器には冷たい冷媒ガスが流れますので冷たい空気がゆらゆらと降りてきて室温は下がってしまいます。この除霜は数分から十分程度で終わりまた暖房運転を開始します。

 外気温が非常に低く、除霜運転を数十分間隔で繰り返してしまうと部屋は十分に暖まらないという状況になります。

 雪や雨の直接あたるところに室外機があると特にその影響が出やすいと思います。

 また朝晩冷え込みの厳しいところ(神奈川では西部地域)では除霜して溶かした水が室外機の底板に溜まり再度凍りつき、その氷がファンに接触し回転できず熱交換不足で暖房が全く効かなくなることもあります。
 寒冷地などでは室外機の底板に取り付ける排水ホースは接続しません。ホース内で水が凍って詰まってしまうためです。
 なお一般的に室外機用の排水ホースはその接続部品も含めて必要でなければ取り付けないほうがよいものです。

 暖房能力が部屋の大きさ対して少ない場合や部屋の断熱性能が低く窓や壁から放熱する量が多いと、普段はさして問題なくても極端に寒い日は暖房が効かなくなることもあります。

 冷房の場合は室温30度程度から25~28度へと数度下げれば涼しく感じますが、暖房は室温10度前後から22~25度へと十数度上げなければなりませんのでその分能力も必要になります。

 エアコンが気温に大きく左右されるのはヒートポンプの弱点といえるところです。暖房の不足した分を他の暖房機器で対応しているお宅もあります。(ただし冷房の能力不足はどうしようもありません。)

 それでも昔のエアコンと比べれば格段に能力は向上しています。

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http://kato-aircon.com/

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