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2018年1月

2018年1月30日 (火)

昔のエアコンは長持ちした。(電気回路)

お客さまと「昔のエアコンは長持ちした。」、「実家のエアコンはもう何十年も使っている。」など現在のものと比べて昔のエアコンのほうが長寿命であったという話題がよくでます。

その理由のひとつとして構造が単純であったことがあげられると思います。またこれが一番の理由になるかもしれません。

先日、旧型のエアコンを撤去する機会がありましたので、その電気回路を見てみます。

まずは端子台から、
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電線の接続の仕方がちょっとアレですがそれはさておき4本の線で接続されています。

この線は室内機側の端子台へも接続されています。

現在のインバーターエアコンではごく一部を除き3心(3本線)で3本のうち2本を電源用交流100Vまたは200V、残り1本と電源用の1本を共用しシリアル信号で内外機の連絡や指令をやりとりしています。

撤去する室外機の電気回路図をみると、
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すごく単純な回路です。

上のほうにある“SAP-・・・”なつかしいサンヨー製のエアコンです。電子制御基板はありません。

実際には室内機が接続されています。
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わかりやすくすると、
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各端子が何につながっているか記載しました。

コンプレッサー、ファン、四方弁のそれぞれ単純に電灯線100V(AC100V)を印加すれば作動します。

室外機を別のメーカーや機種に変えても配線を合わせれば動きます。そのため昔は日本で廃棄したエアコンを海外でいろいろ組み合わせて再使用している話をよく聞きました。

現在のインバーターエアコンでは内外機間のシリアル信号が機種ごとに異なっていてこのようなことはできません。保護装置も盛り沢山で異常があるとすぐ検知してエラーを出して停止します。一定時間内に同じ異常を何回繰り返すとエラーを出すという場合もあります。

しかしこのエアコンは
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オーバーロードリレーだけです。

ファンモーターの内部は温度ヒューズが内蔵されていると思いますが、そのほかはありません。

このオーバーロードリレーは過電流を検知するのではなく、コンプレッサーの上部に貼り付いていて高温異常を検知するもので、ガス不足などで温度が異常に上昇した場合に機械的なバイメタルスイッチのようなもので回路を遮断します。そのため一度このリレーが働くと冷えて復帰するまでの数時間は起動しません。コンプレッサーが動かず冷暖房が効かないだけでエラーも出さず室内機は通常通り運転します。

点検で早く冷やすためにうちわでコンプレッサーをあおいだ記憶が懐かしい・・・

いまでは半導体のサーミスタがコンプレッサーの吐出管についていて高温異常を検知し室外機のマイコンからシリアル信号で室内機のマイコンへと伝えますので、作動すると室内機がエラーを出し停止します。

昔(ノンインバーター)のエアコンは部品点数が少ないため故障も少なく、なにより室外機に電子制御基板が搭載されていないことが長持ちに寄与したのだと思います。

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2018年1月27日 (土)

これはアウト。商品交換(つづき)

先日UPしました新品エアコン室外機のバルブ傷つき不良の続きです。

お客さまの手配により交換の室外機が届いたので室外機の接続と試運転に伺いました。
(当店ではエアコンの販売はおこなっておりません。)

室外機の梱包をばらして、
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今度は良品だと期待しています。

さっそくキャップになっているフレアナットを外します。
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前回二方弁にキズがあって交換となりました。

三方弁はOK。さて二方弁は、
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少しキズがあるような・・・

やはりキズがありました。
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(やっぱりね。)こんなことではないかと思っていました。

アップでは、
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ぶつけたようなキズです。

前とは傷ついているところが違いますので製作工程の工作機に不具合があるのではなく、その後フレアナットを付けるまでの間に雑な扱いでなったものかもしれません。

とはいえ前回のような確実にガス漏れを起こすようなキズではなく、この程度であれば問題ないと判断し設置しました。また何度も交換となるとお客さまも大変です。

少しでもガス漏れリスクを減らせるようにフレアをいつもより大きめにしました。
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ナットの締め付けも少しだけ強くしています。

トルクレンチではできない加減です。

真空引きをして設置完了。
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試運転をして問題はありませんでした。
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室内はお客様のご希望で見た目を重視し配管化粧カバーを取り付けました。こちらの建物ではパイプを壁の内部に通すよう設計されています。

これでやっとエアコンが使えるようになりました。

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2018年1月24日 (水)

これはアウト。商品交換

エアコン工事が終盤にさしかかり、室外機を接続する段階で室外機のフレア接続面(銅管が接続される面)を点検すると・・・

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二方弁側にキズがあるのを見つけました。

近年のエアコンはこの真鍮でできている部品にキズが入っていることが多く、このキズはガス漏れを起こします。しかもタチが悪いのはすぐに漏れずに数年かけて漏れることもあるので、その頃にはメーカー保証も切れてしまう可能性が高くなります。

拡大してみると、
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かなり深く傷が入っています。

この部分は銅管のフレア面(広げた面)が密着してガスを封止する“肝”ともいえるところです。

このまま工事を続けることはできません。お客さまに説明し販売店に連絡をとっていただき商品交換になりました。

今回はこちらのエアコン
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これを見てこのメーカーはやめようと思う方がいるかもしれませんが早計です。以前の記事にも何回か別メーカーで同じような案件を載せています。

この部分にキズが全くついていないということはなく、多少のキズや汚れが必ずと言っていいほどあります。“これホントに新品?”と疑うような汚いものもあり、すべてを指摘していたらいつまでたっても工事が完了できません。新品の真鍮は柔らかいので少しのキズであれば接続時にナットを締め付けることでキズが消えて密着します。しかし今回は完全アウトレベル。

おそらくメーカーではこのバルブは作っておらず下請け会社に発注し、組み立ての際にもこの部分は開けてみてはいないと思うのでメーカー側も気付いていないでしょう。

日本の製造業からは昔ほどの技術や理念を持った職人はいなくなってしまったのでしょうか。

年に何度かこれで再訪問になります。メーカーさん、しっかりお願いしますよ!

作業はここで中断となり、良品の室外機が届いたら再度工事に訪問します。
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穴のパテは室外機設置後に埋めなおすので仮の状態です。

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2018年1月23日 (火)

積雪。無事に帰還(作業車のタイヤ)

今回は予報通り大雪になりました。

昨日は横浜の鶴見区で作業を終了した頃から雪が降り始め、積もる前に帰れると安心して出発したのですが、すれ違う車の上に雪がたくさん載っています。

都筑区近辺までくると徐々に路面も景色も真っ白になってきました。

当方の駐車場に戻るにはどの道を通っても坂を上らなくてはなりません。冬季にはタイヤチェーンを必ず車載していますが、雪の積もった中で巻くのは面倒なものです。

でも前回の大雪のときとは異なり今回は少し安心。タイヤを変えてあります。といってもスタッドレスタイヤではありません。

前回の大雪の時はノーマルのバンタイヤで少しでも雪が積もると滑って後輪駆動の車ではおしりを振ったり、後輪にチェーンを巻いても前輪が滑るためハンドルを回してもまっすく進むという状態でした。危険を感じてその後からタイヤを浅雪性能にも配慮したM+S(マッド&スノー)にしています。

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M+S、MUD&SNOWと記されています。

このタイヤは昨年12月末頃に新品に交換しています。以前のはサイドにヒビが多くなり、スノー性能の交換サインが出ていることもあって換えました。(スリップサインはまだ出ていませんでした)

タイヤの品名はブリジストンのRD-604(604V)です。
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2回目の購入です。

スタッドレスとは異なり雪道での性能は劣りますが、一年中使えてぬかるみでも空回りしにくく、大雨でできた水たまりに早いスピードで入っても水はけがよいためハンドルを取られたりはあまりしません。(国道246号線の新二子橋は昔から水たまりができて危険です。)

年に1~2回あるかどうかの積雪でスタッドレスタイヤを履くのは手間と費用を考えるともったいないので、現在は604Vとタイヤチェーンです。

少し難点なのは音が大きく「ゴー」といううなり音が車内でも聞こえます。なれると平気ですが。また、バス停で乗車待ちをしている人がいるとよくジロッとみられます。どうもタイヤの音でバスが来たと思うのかもしれません。

タイヤのパターンは、
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普通のタイヤよりも溝が深くゴツゴツしています。

製造国は、
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インドネシア。

前の604Vは日本製でしたが今回はインドネシア製。日本の製造業が海外へ・・・使用感は変わりません。

空気圧は、
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タイヤ屋さんの勧めで前後とも最大値の350kPa程度に調整しています。

タイヤ屋さん曰く「車のメーカーの言う空気圧とタイヤ屋の推奨する空気圧は違います。(キッパリ)」、タイヤの種類によっても異なるのでしょうね。チェーン店ではなくトラックが多いお店で職人という感じです。

ということで真っ白になった坂道や、駐車場の入り口が急な坂でいつも滑っていたのですがチェーンの出番はなく難なく帰還できました。

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もちろん凍結路面ではグリップしませんので注意が必要です。

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2018年1月19日 (金)

やっていはいけない工事

エアコンの取り外し工事をおこなったときに遭遇した室内機ドレンパンのホース接続口に接着剤を使用したものがありました。

ホースを抜く前の状態はこちら、
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壁内に埋設された塩ビ管にドレンホースが接続(挿入)されています。

しかし、埋設された塩ビ管が非常に細く(VP16)エアコン本体に付属しているドレンホースではつなぐことができないため、ホームセンターなどで市販されているビニルホースを使用しサイズダウンして差し込まれていました。

この時点で嫌な予感がしたのですが案の定、
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ホースが固着していましたがなんとか抜いてみると接着剤が塗られています。

こちらのお宅は賃貸住宅なので、いずれ引っ越すことも考慮すれば接着をしてはいけません。塩ビ用の接着剤は母材を溶かして溶着させますので、溶けたり接着剤の固着による段差で純正のドレンホースを再度使用する場合などに隙間ができて水漏れを起こすようになる懸念があります。

また、近頃多くのエアコンはドレンパンと本体シャーシが一体で成型されていますので、水漏れなどの不具合がでた場合にはエアコンをすべて分解せねばならず高額な修理費用になります。

これは後先考えないその場限りの無責任な施工ともいえるでしょう。(某量販店で購入施工されたそうです。)メーカーでも接着はやめてくださいといっています。もっと確実な方法を検討すべきではなかったでしょうか。このような場合、建物側の不備を管理会社等へ連絡し修正してもらうのが一番です。

サイズダウンしたホースは内径が細すぎて、すでにつまり気味になっていました。あと数年以内には詰まって水漏れしたと思われます。

日は変わってお引越し先の取り付け工事では、取り外し前は左側にホースが接続されていましたが、今度は右側になるため左の接続口はゴム栓でキャップをします。

用心のためゴム栓を差し込む前に接着剤が付いていないか確認します。
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内面にも接着剤が固着していました。

どうすればここに接着剤が流れ込むのか首をかしげますが、ゴム栓は接続口の中に差し込むタイプなのでピンセットを使用して丹念に取り除きました。

取り除いた接着剤はこちら、
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ビニールの幕のように付いていました。

接続口の内面にライトをあてて段差がないか確認してゴム栓を差し込みました。
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接続口の周囲には接着剤が完全に固着していて取れません。もうこの左側の接続口にはドレンホースを接続することはできないでしょう。

このあと室内機を取り付け終わった段階でドレンホースの先端に蓋をし、水をドレンパンが満水になるまで注水。そのまま10分程度放置して水がにじみ出てこないか確認しましたが問題なし。

一応、お客さまには冷房、除湿の季節になったら様子を見てもらうようお話ししてあります。

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2018年1月16日 (火)

時代は変わりました。

 先日、エアコン工事の見積もりでお客さまのお宅へ訪問しました。

 しばらく状況を確認し施工方法などを打ち合わせていると別の業者さんがやってきました。

 アンテナの工事を始めるようで、エアコンの設置位置と同軸ケーブル(アンテナ線)の室内への引き込み位置が干渉するため、その工事屋さんに呼ばれたのですがなんと若い女性です。作業着姿で腰道具を身につけ話す内容もプロの方です。

 その後、梯子を立てかけ、地上でマスト(アンテナを支える棒)に地デジ用の八木アンテナと衛星用のパラボラ、下には屋根馬(マストを支える足)をセットして担いで屋根へ上がって行きました。

 私も昔(二十歳前後)はエアコン工事の他にアンテナ工事をしていましたので、一人で大屋根に上って作業するのは結構大変です。たまに落ちて入院する人もいますので危険な作業です。打ち所が悪ければ・・・

 二十代後半頃に数年のブランクを経てアンテナ工事をすることになり2階の屋根に上ったときは、恐怖心でしばらく屋根の端へはいけませんでした。屋根の傾斜と周囲につかまるところがないため下へ吸い込まれるような感覚があるんです。昔は平気で屋根から身を乗り出してステー線(アンテナマストが倒れないように張る針金)を固定したりしていたんですけどね。ちなみに高所恐怖症ではないので梯子や屋上などで高いところで作業するのは平気です。

 今回のように女性が一人で颯爽と屋根に上ってアンテナ工事をする姿は初めて見ました(goodカッコイイ)。感服というかそのたくましさに脱帽です。

 以前は男の仕事という感じでしたが時代は変わったということでしょうか。いろいろな業種への女性の進出が今後も広がっていくのでしょう。

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2018年1月12日 (金)

室内機から横引き配管(配管化粧カバー)

新築一戸建てで初めから壁に配管用の穴があけてあるお宅での室内機設置の様子です。

近頃では一戸建てでもマンションのように壁に穴があけてある物件が増えています。(一長一短ではありますが)

室内の状況は、
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このようになっています。

本来であれば室内機は穴の開いている壁面に設置するところですが寸法が収まりません。そこで右側面の壁に設置することになるのですが、すぐ向かいにクローゼットの側壁があって吹き出した風がぶつかってしまいます。お客さまと打ち合わせをしてさらに手前の冷暖房の効率を重視した場所に取り付けることになりました。

新築ということもありパイプはテープ巻き仕上げではなく配管化粧カバーをご希望されています。

配管を通す穴の開いているところは
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穴と壁の角が短めです。

配管化粧カバーの“ウォールコーナー”(穴の出口などに使う部品)と“立面インコーナー”(壁の内曲がりに使う部品)を組み合わせると穴の位置をオーバーしてしまい寸法があいません。

そこで今回は“スライド式ウォールコーナー”という上の二つの部品が一つになって、しかもスライドしてある程度の範囲で穴の位置を調整できるパーツを使用することにしました。

配管化粧カバーの受け側部品を壁に取り付けたら配管します。
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カバーの中もテープで巻きました。

今回のように横引きが長くなる場合、排水用のドレンホースは波打ったりして逆勾配になることもありますので銅管(冷媒管)や電線とともにテープで固定します。

壁の穴もパテでふさいで化粧カバーで蓋をしたら完成です。
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アース線も接続してあります。

配管化粧カバーもドレン排水確保のため勾配をとってあります。特に今回のように室内機から長めに横引きする場合は室内機のドレンパン(排水の受け皿)からの高低差が少ないため、見た目を重視して水平にカバーを取り付けてしまうとドレンの勾配が取れず将来水漏れするリスクが高くなります。

エアコン工事は見た目も大切ですが、機能の確保を考慮して取り付けなければなりません。

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