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2017年12月

2017年12月29日 (金)

室内機固定ボルトが合わず調整(横浜市)

エアコン設置工事に伺いました。

さっそく設置場所を確認しましたが、
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取り付けるボルトが4箇所あります。上の2箇所はすでにボルトを外したので穴になっています。

ルームエアコンは左右2本のボルトナットで固定できるように旧公団が設定した寸法(45cm)で据え付け板に穴が開いています。
(今回は下の2本は使いません。)

しかし問題なのは左に少し見えているカーテンボックス。

エアコンの据え付け板に開いているボルト用穴をそのまま使うと本体の左がカーテンボックスにあたってしまい取り付けられません。

そこで据え付け板に開いている穴をずらせば取り付けられることを確認して作業を進めます。

穴を開けなおす位置は、
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ノギスを使って深さを測り、ボルトが何ミリまで壁から出ても本体背面に当たらないか確認します。

本来ボルト使用する位置以外は本体背面が浅くなっている機種が多く、ボルトが長いと背面が凹んでしまったり不具合の元になる可能性があります。

初めから壁についていたボルトは長さが合わず、またステンレスなので加工せず退去時の原状回復のためにお客さまに保管していただきます。

コンクリートの中に埋まっているボルトの受けネジは“インサート”でした。インサートは建築時にコンクリートを打設する前から型枠にセットされていて、建物の設計段階から組み込まれているものです。

そのほかに“アンカー”と呼ばれるコンクリート打設後にドリルで穴を開けて打ち込むタイプがあります。

そしてネジの規格に“ミリ”と“インチ”がありますので合わせます。間違えたり、そういったことを知らない者が無理に規格違いのものを入れるとネジが点接触になったり変に削れて山が傷みます。

民間建築系では“インチネジ”が、公団系では“ミリネジ”が多く使用されています。

ここは民間の建物ですが埋まっているネジの種類を調べると“ミリネジ”でした。

作業車に積んである10mmの全ネジボルトを用意します。
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M10×1000(10ミリ×1m)

全ネジボルトはすべてネジだけの棒です。設備屋さんでは“ずん切りボルト”とか“ずん切り棒”ともいいます。

インサートにボルトを差し込んで“全ネジ回し”と呼ばれる工具で仮に締め付けます。
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この時点で壁からの長さを測って切断位置にマーキングします。

ボルトを取り外して切断します。
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この工具は“全ネジカッター”もしくは“ボルトカッター”と呼ばれています。

カッターの刃もミリとインチがありますのでボルトに合わせその都度取り替えます。

2本共ボルトを取り付け終わったら据え付け板にも穴を開けて取り付けます。
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ワッシャーとナットで固定。

取り付け終わって、
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カーテンボックスには干渉していません。

フィルター掃除のための全面パネル開閉も問題なくできます。

今回ボルトが左に寄りすぎているのは、おそらく建物の設計に入っていたインサートの位置がカーテンボックスまで計算されていなかったために起きたものだと思います。

大きな建物は建築設計と設備設計が分かれていて、もちろん打ち合わせや協議をしながら進めますがうっかりこういうことが起きます。

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2017年12月24日 (日)

事務用PC故障で部品交換

10月末以来、事務に使用しているPC(パソコン)が突然フリーズ(動かなくなる)する現象が起きていました。

ソフトウェアによるフリーズというような生易しい感じではなく、全機能が“ピタッ”といかにもハードウェア的な止まり方です。

こうなるとマウスはもちろん、キーボード、電源スイッチは動作せず、ハードウェアの抜き差し、何をしても凍り付いたままで諦めてリセットを押して強制再起動。windowsのイベントビューアーには警告やエラーがたくさん記録されていますが原因までは特定できません。

業務の管理はAccessというデータベースソフトを使用していて安全のためPC内のSSDやハードディスクには保存していませんが、万一操作中にPCが大切なデータを巻き添えに壊れたら大変です。

PCは自身で組み立てたものを使用しています。今回のように故障などが発生した際に修理に出すような時間的余裕などはないため、すぐに汎用部品で修理できるようにするためです。

PCの内部
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ケースは冷却性能を重視して“COOLER MASTER”で十年くらい使ってます。

まずは故障の定番、電源ユニットを交換しましたがあくる日フリーズ。ハズレdown

セキュリティー、ウイルス対策関連ソフトは優秀なものを使用していますし、検査をしても異常はありません。

何度もフリーズする状況をみて「マザーボードか・・・」これだと最悪の故障です。なぜかというと、使用しているCPU(AMD FX8370 ソケットAM3+)にあうマザーボードはすでにほとんど販売されておらず、CPUとマザーボード、それにメモリモジュールもセットで交換になります。(お、お金が~wobbly

そうこうしているうちに勝手にリセットがかかりました。この時点でマザーボードと断定。症状は確実に悪いほうへ向かっています。パーツ交換することにしました。

今回の場合はCPU(+CPUクーラー)、マザーボード、メモリのセット交換なので部品の相性や性能の確認、そして現在のスペックと同等程度にしたいため秋葉原のTSUKUMOへ相談を兼ねて買ってきました。自作PCに精通している店員さんが多いので安心。

さっそくいままで使用していたパーツを取り外しました。
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CPUクーラーが巨大な建造物のようにそそり立っています。

FX8370CPUは発熱が割と多い(TDP125W)ためCPUクーラーも大きなものでした。

近寄ると、
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CPUはクーラーで見えません。メモリは4GB×4枚。

このメモリはDDR3で仕様が古く今度は使えません。

コンデンサやその他不具合らしきものは何もありませんでした。見た目ではわかりません。

そして今回調達したCPUは、
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もちろんAMDのRYZEN

安い割に定評のあるRYZEN 5 - 1600を選定しました。

こちらのCPUはTDP65W(低いですね)でCPUクーラーも少しコンパクトになります。
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以前のクーラーは留め金の形状が合わず使用できないそうです。

そしてマザーボードはこちら
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Asrock AB350PRO4

CPUを出します。
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リテールクーラー(付属のCPUクーラー)が入っています。

しかし高負荷をかけたときに発熱で速度(クロック周波数)が低下することもありますのでこちらは使用しません。

CPUはこのようなケースに入っています。
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マザーボードのソケットに取り付けます。
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このあとCPUに放熱用のグリスを塗ってからクーラーを取り付けます。

余談ですがエアコンのインバーター用のパワーモジュールも放熱用のグリスを塗って冷却フィンを付けます。

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冷却フィンを取り付けて

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ファンを取り付けました。

メモリは、
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DDR4 - 8GBの2枚差し。

もちろんデュアルチャンネル。だんだん専門用語的なものが多くなってきました。

あとはケースに収めて配線を接続したら組み立て完了です。

しか~し、本当に大変なのはこれから。Windows10をクリーンインストール(基本です)してアップデート、BIOSやアプリケーションのインストールと設定。すべての環境が整うまでにはかなりかかりました。coldsweats01

パーツ交換後はフリーズもなくなり(これが一番!)、重いアプリケーションを立ち上げても動作は以前とほとんど変わらないと思います。使い込んでいないのでまだわかりませんが。

ホームページの編集、メールのやりとり、データベース管理、各種資料閲覧、各種書類作成、名刺印刷、画像編集、その他とマルチにこなせるPC。大切な相棒です。

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2017年12月15日 (金)

ようやく“R32”仕入れました。

 年の瀬も近づき作業が慌しくなってきた関係でブログのアップが少なくなっていますが、今回フロンガスのR32(HFC-32)をようやく仕入れる機会がありました。

こちらです。
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 このボンベは貸し容器なので中身のガスを使い終わったら返却します。まだR32は出始めてからそれほど経っていないのでボンベはほぼ新品でピカピカです。

 記憶が曖昧ですがエアコンにR32が採用されて3年程度でしょうか。これまで修理依頼等でこのフロンガスを使用したエアコンに出くわすこともなく必要としていませんでした。

 このたび新品のエアコン設置にてガス補充が必要となり購入いたしました。

ボンベの容器には、
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“液充填用サイフォン管付”となっています。

 フロンガスはボンベなどの容器に入っているときは気相(気体)と液相(液体)に分かれています。ガスを充填(じゅうてん)する場合に気相で行うとエアコン側の圧力がすぐに上がってしまい時間がかかりいくらも入りません。
 そのため液相でおこなうのですが、もちろん液体は重力で気体よりも下にあります。R22など昔のフロンガスボンベはひっくり返して上下逆さまで充填していたのですが、このサイフォン管がボンベ内部の底まで伸びているため正立させた状態で液充填が可能となっています。

そしてなくてはならない“チャージ口”
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 ボンベにチャージホースをつなぐにはチャージ口が必要です。
 以前のフロンガスR410Aは当初このようなボンベだったのですが、その後大きな缶のような簡易ボンベが主流となりチャージ口がなくてもホースが接続できました。
 しかし今回はまた必要です。R32とR410Aのチャージ口は共通なので車の中を探したところ、10数年前まで使ってすっかり記憶から消えていたものが出てきました。「よく捨てずにとってあったな・・・」道具はその時必要なくなっても捨てずにとっておくことが大切ですね。

さて今度はガス補充量の計算です。
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“15m超過時20g/m”となっています。

 配管長が約16mなので1m分の20g補充です。(こんなちょっとだけ・・・)

エアコン側配管の真空引きも終了しボンベを接続します。
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 写真ではマニホールドが真空ポンプに隠れてみえませんが、すでに室外機に接続した青いホースは真空になっています。
 ボンベに接続した黄色のホースも真空にするため赤いホースを真空ポンプにつないでポンプを回します。終わったらガス補充します。

 ここでマニホールドのバルブ操作を間違えると空気が入ったり、真空計を壊したりしますので慎重に行います。

20g補充しました。
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秤の読みは“kg”表示なので“0.02kg”となっています。

 初のR32ボンベの使用はほんのちょっとのガス補充でした。

 こんな少しでもパイプに入ると気化して圧力は0.5Mpa位まで上がります。

 よくエアコンの“ガスが不足したらガス補充”といわれますが、今回のようにパイプの長さで不足する分を補充するのは正確に計量できるのでもちろん問題ありませんが、ガスが減ってきた場合は補充してはいけません。ガス量が不正確になって不具合を起こしたり事故のもとになります。

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2017年12月 6日 (水)

量販店モデル(仕様)のエアコンとは・・・

 エアコンに“指定店モデル”(メーカー本来の型式)と“量販店モデル”の二つのモデルを出しているメーカーがあります。

 量販店仕様の場合、メーカーサイトで型式を探しても見つからないことがあり、他のサイトでは○○(メーカー本来の型式)の同等品と紹介されていることもあります。

 メーカーにもよりますが、この二つのモデルは仕様が異なっている場合がありますので購入時は確認するようにしましょう。

 また、量販店モデルはお店独自のプレミアムブランドで設計されたものではありません。

 大手量販店モデルでは型式の一部に店の頭文字などを加えてあったりします。これらはメーカーでも同等品と説明しますが、中身の部品を削減してあったり一部機能などを無くし、できる限り安価にしているものが含まれています。

 中には室内機と室外機を結ぶパイプの長さ(許容配管長)や最大高低差が異なっていて、量販店モデルは短めになっていることがあります。これはフロンガス類が流れる冷媒回路(コンプレッサー、制御弁など)の部品のレベルを下げたり省略したりしているため本体でコントロールできる範囲が狭く、細かな制御ができないためです。

 とくに室内機と室外機を離れたところに置く場合は量販店仕様で対応できる範囲を超え、工事人はそれを知らずに設置していってしまうこともあります。

 いろいろ検討して最適なものを選定してください。

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