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2017年11月 8日 (水)

石膏ボードへの室内機取り付け

川崎市多摩区のマンションにてエアコン工事をおこなった際の石膏ボードへの室内機(据付板)取り付けの模様です。

そもそもこちらのお客さまからは隣の部屋に付いているエアコン(引っ越されてきたときに既に付いていた)を寝室へ移設する工事を依頼頂いたのですが、そのエアコンの室内機は高さよりも奥行きが大きく壁から出っ張っている感じで、質量も十数キロと重いため寝室には取り付け不可と判断しました。

そのため取り外し工事も手を付けませんでした。

こちらのマンションにはエアコンの室内機を設置するための補強がされておらず、石膏ボードだけで固定することになるためです。

隣の部屋は内装を防音工事されており、壁が補強されてエアコンが設置されているのかもしれません。

寝室側の壁の構造はこのような感じです。
Glkouhou
GL工法、”ダンゴ貼り”ともいいます。

躯体コンクリートには結露防止などのため発泡ウレタンなどの断熱材が吹き付けられていて、その表面にダンゴ状に盛ったGLボンドで石膏ボードを貼り付けています。

躯体コンクリートへアンカーを打ち込めば重い室内機でも問題なく付きますが、建物側からの許可が下りませんでした。

運よくGLボンドにネジが効かせられるとある程度の強度が出ますが、そうはうまく合いません。ひとつのGLボンドにはその中央に1本打つのが限界で、複数打ったり端に打つと割れてしまいます。

また移設先の寝室は壁にある配管用の穴が床近くにあり、室内機が外れて落下すれば支えるものがなく、寝ているところに直撃する恐れもあります。

いまどきエアコンがない生活は考えられませんので、この壁で耐えられるであろう軽くて薄型のタイプを購入されることをお勧めして退却しました。

当店は工事と修理が専門でエアコンの販売はしていません。

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後日、”エアコンを購入したので工事を”と連絡いただきました。ありがとうございます!

エアコンは三菱電機のMSZ-GE2217で室内機質量は8㎏で薄型です。

室内機を取り付けるためのボードアンカーを打ち込みました。
Dsc_0003t
粉が落ちないようにマスカーで養生しています。

ボードアンカーは金属製のカサ型で、壁の下穴はもちろんドリルで開けています。

よくあることですが石膏ボードと躯体コンクリートとの空間(空洞部)の距離が少なくネジが”地つき”します。
Anchor1
このままネジを最後まで締めると石膏ボードやGLボンドが剥がれて壁の強度が極端に落ちます。

そこでネジをカットします。
Dsc_0001t
この工具は車のDIY用ペンチですが、ネジをカットする機構が付いているので、その目的だけに昔から使用しています。

カット後はこのようになります。
Anchor2
ネジを最後まで締めても地つきしません。

据付板を取り付けて
Img_0844t
一か所だけGLボンドの中央にネジを効かせられました。(保険です。)

その後エアコン工事および試運転は問題なく終了しました。

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リビングにも前の居住者さんが残していったエアコンが付いていますが、こちらは室内機が外れかけています。

やはり高さより奥行きが大きいタイプで質量も15.5㎏と重い機種です。

室内機の右側が壁から浮き上がってきていました。

鏡を使って見てみます。
Img_0845t
ボードアンカーで固定しているところが盛り上がってきています。

拡大すると
Img_0845t2

さらに拡大
Img_0845t3
矢印のところは山の裾野のようになっています。

お客さまにはこの状況であまりエアコンの下にいないほうがよいことをお伝えし、取り付け直すか、こちらも軽いエアコンを購入するか検討していただくことで今回は終了しました。

しかしマンションで室内機用に補強もなく躯体にアンカーも打ち込み禁止では付けられるエアコンが限定されます。昔はエアコン取り付けというと当然のようにコンクリート用アンカーを打っていたのですが…

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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