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2017年10月 1日 (日)

室外機から「バンッ!」と音がして動かなくなった。

エアコンを運転したら室外機から「バンッ!」と音がしてそれっきり動かなくなったとの依頼をいただきました。(川崎市高津区)有り難うございます。

今回の機種はシャープAY-C22EX(室外機AU-C22EXY)でそれほど古くもありません。

エアコンを運転するとタイマーランプが点滅して”故障中(異常検知)”を表示しています。

確認モードにして
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点滅回数を確認。

エラーコード表を見て
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”シリアルオープン/誤配線”となっています。

お客さまの話でバンッという音の後から室外機が動かなくなったとのことでしたので、おそらく室外機からの応答(シリアル)がないのでしょう。

疑わしい室外機を確認します。
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外観は何の変哲もありません。

室外機をばらして基板を見ます。
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小さな焼けがあります。

大きくすると
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こんな感じです。

基板をカバーしている鉄板の裏側も
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少し焦げています。

基板を下からのぞくとパワーモジュール周辺の抵抗が焼損しているのが見えました。
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残念ながら入り組んでいて撮影することはこの段階ではできません。

念のためコンプレッサーを調べます。
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コンプレッサーにつながっているリード線を外して
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テスターと絶縁抵抗計で測定しましたが巻き線に異常はありません。

今回のように焼損をするケースでは発火の可能性もありますので、メーカーへ事故の前例やリコールなどがないか確認します。
「前例やリコールなし」とのことで単に基板が何らかの原因で壊れたということになりました。

前日に大雨が降ったのでそれが起因しているのかもしれません。

お客さまより修理の依頼をいただき部品を取り寄せました。

基板交換をします。
基板を外して
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外してみると焼けている抵抗が見えます。
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基板を新しいものに取り換えて配線を戻します。
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上面から
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金属のフタをします。
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続いて電線の接続を直しました。
元の状態はこんな感じ
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いつも思うのですがエアコン工事人に電気工事士はいないのか?、それともこの程度なの? と呆れています。

芯線もシースもムキが長すぎで端子台から銅線は露出しているし、電線を押さえる部分もシースではなく中身の絶縁電線。このムキ方は”工事スピード追求”でワイヤーストリッパーを使用したものです。エアコンのような端子台には不向きな工具で細かな長さ調整ができません。
”工事が早い=雑”という典型的な例です。

直しました。
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工具も適材適所で使い分けが必要です。

切り取った電線の皮むき長さは
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20㎜位あります。この端子台は15㎜なので5㎜ほどオーバーしていました。

あとはすべて元に戻して運転開始。エラーも消えてチェック項目もすべてクリアで修理完了しました。

取り外して持ち帰った基板をよく見ると
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特にこの部分の破損が目立ちます。

上の部分にあるファンモーター用のドライバICと思われる部品は
正面の一部に丸く割れて飛んでいます。
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側面は割れています。
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パワーモジュール、ダイオードスタック放熱用のアルミも焦げ跡
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今のエアコンは制御から整流、インバーター系統まで一体の基板で修理も楽になりました。昔はバラバラだったのでトラブルシューティングがしっかりできないと別の部品を取り替えてしまうというマヌケなことが起きましたから。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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