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2017年10月

2017年10月31日 (火)

エアコンの入れ替え工事をしました。

3年ほど前に2台のエアコン取り付け工事をおこなったお客さまのお宅へ、別室のエアコン交換工事をご依頼いただき施工しました。(東京都世田谷区) 毎度有り難うございます。

まずはネットで購入されるエアコンが取り付けられるか確認も含め撤去に伺いました。

撤去するのはこちら、
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エアコンの電源プラグが専用回路でないコンセントに差してあります。

一見するとエアコン専用に設けられたもののように見えますが、これは部屋の換気扇用につけられた他の照明やコンセントとつながっている分岐回路で、エアコンには使用できません。

左のほうへ目を向けると、
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離れたところにそれらしいコンセントがあります。

こちらが20Aの容量でアースもあり、エアコン専用回路と思われますが分電盤でブレーカーを切って調べてみました。

分電盤の扉を開けると、3年前とはちがう光景が
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全ての回路に漏電ブレーカーが付けられています。

元々こちらのお宅には漏電遮断器が付いておらず、漏電警報器がありましたが3年前にはすでに故障していました。

漏電警報器は漏れた電流の差分で発生する磁界の変化を、変流器(コイル)の起電力により微弱な電流を発生させて、継電器などを介して警報(ブザーなど)を鳴らします。電気を遮断する機能は無いため留守宅などではあまり意味がありません。

エアコンを設置するにはほとんどの場合、漏電遮断器が必要ですので前回の工事では該当する一番左の2回路を漏電ブレーカーに取り替えました。

その後お客さまは安全性の観点から他の回路にも漏電遮断器を設置したとのことです。

話は戻りまして、やはり離れたところのコンセントがエアコン専用でした。ブレーカーのところに小さな字でT型コンセントと書かれていました。これは昔のエアコンのプラグ形状にT型というものが使われていたためです。

購入されるエアコンの設置には支障ないことが判明したので古いエアコンは撤去しました。

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数日後、エアコンも納入されて設置工事をおこないます。

室内機を取り付けてダイキンさん特有の補強ネジを固定するため全面グリルを外します。
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本来であれば補強ネジを固定してすぐにグリルを取り付けるところですが、電源の取り回しが決まっていないため、そのまま外部の工事を先に進めます。

配管化粧カバーの曲がりなどの部品を先に取り付けます。
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下のほうも
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直線部分の部品も取り付けます。
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こちらの建物はRC(コンクリート)造りですのでハンマードリルで下穴を開けてからネジで固定しています。

パイプを施工してカバーをかけていきます。
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室外機を接続して
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以前の室外機は1階の地上に置いてありましたが、今回はバルコニーに設置します。

段差の高さ調整にブロックを使用し、塗膜防水保護のため防振ゴムなどを敷きました。レベルは水平器で確認しています。

外部はこのようになりました。
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配管化粧カバーの一番上はシリコンシーラントで防水しています。

一方室内側は、
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この機種は電源コードが長いので、お客さまと打ち合わせをしてコンセントを移動させるのではなく、モールケースにアース線も一緒にいれて直接専用コンセントへ差し込む方法をとりました。

なお延長コードの使用は禁止ですので、もしコードの長さが足りない場合はコンセントを移動する工事となります。

完成しました。
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試運転も問題なく終了しました。

ところが翌日、室内機のファンが擦るような音が出始めたとのことで再訪問しました。本体の問題であることは見当がつきますが、こちらで取り付けたエアコンですので確認に伺います。

向かう途中、電話で音が出なくなったとの報告をいただきましたが念のため見に行きます。

到着して運転モードや送風量、温度設定を変更し、室内機を押さえたり引いたりといろいろ試しましたが再現しませんでした。

音の出ていたのは1時間半くらいとのことで、音のしていたという場所から、おそらくファンの左側にある軸受けのアタリが付いていなかったために出た一過性のものではないかという結論になりました。

もし再発するようであればメーカー保証で部品交換または製品交換となるかもしれません。

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2017年10月30日 (月)

量販店等の下請け工事をしない理由

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 ある引っ越し業者様より「工事を請けてもらえませんか」と電話が入りました。せっかくのお誘いでしたが丁重にお断りさせていただきました。

 同じようなお誘いは量販店等からも時々ありますが当店では下請け工事は行っておりません。

 お客さまからも「量販店とかの工事もやっているんですよね?」と質問されることもたびたびあります。

 大手の量販店や引っ越し業者の下請けをすれば安定して工事をもらえて良いのではと思われる方も多いと思いますが、その誘惑に負けて請けてしまえば引き換えに犠牲にしなければならないことがあります。

おそらくほとんどのお客さまが求める”良質な工事”です。

 わたしも昔、数か月ほど引っ越しの下請け工事をしていたことがありますが、そのときの記憶では1日に4台取り外し+5台取り付け、というようなことを毎日のように元受け会社から伝票を送りつけられ、一人でそれをこなすために朝から夜まで休暇を取ることもできず作業しました。(休日もほとんどなしで身の危険を感じやめました。)

 このような環境でまともな工事などできるわけがありません。他の下請け業者を見ても「なんじゃこりゃ」という工事を当然の如くおこなっていました。

 では暇な時期になったらちゃんとした工事をするのかといえば”NO!”です。 一度”手抜き”や”雑”な工事を覚えてしまうと暇になったら「ちゃっちゃと終わらせて早く帰ろう!」と同じようにテキトウにやるようになります。

 また複数人で工事をおこなえば性格にもよりますが、”相方を待たせては悪い”、”いいところを見せてやろう”、”あいつには負けたくない”という心理が働きスピードを競うようになったります。

 現在では末端業者に支払われる報酬が昔より非常に低いため、さらに拍車がかかっています。

 このようなことから工事の質ではなく”速さ”に重点を置くようになり、クレームや事故が多発します。

 昔、ある下請け業者がへんな工事をしていたので「そんな工事でいいの? 危なくない?」と問いかけると帰ってきた答えは「問題になる頃には俺はこの会社にいないから。」でした。

 下請け業者は同じところにずっといる人は少なく、仲間から「こっちのほうが儲かるよ」と誘われれば別の会社へ移籍して流れていきます。 そのため責任感は希薄です。

 しかしお客さまより直に工事や作業を請負えば、その責任はすべて自分自身にありますので悪い意味での”いい加減”な工事はできません。

 当店は開業以来いままで下請け工事はしていません。自身で工事は”こうあるべき”という基準をもっていますので、それを貫くため下請けはしないことにしています。

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2017年10月26日 (木)

真空ポンプとは

真空ポンプはエアコンなどの冷媒サイクルの中をできる限り冷媒ガスだけで満たすようにするため空気や水分を抜き取る真空引き作業に使う工具です。

ちなみに完全な真空状態(絶対真空)にするのは不可能です。

現在当店で使用している真空ポンプは、
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少し上の角度から
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こちらを使用しています。

中央付近にある縦に黒く帯状になっているところより左がポンプ部で右はモーターになっています。

このポンプは小型で軽量、高真空を得られ排気速度も速い優れものです。

高真空(真空度が高い)なのは内部でポンプが2コ直列につながっているツーステージだからです。

当店が開業してから5台目のポンプとなり、これまですべてツーステージポンプを使用しています。

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各部の働きは、

正面から見て、
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オイル確認窓とオイルドレン口があります。

確認窓はオイルの量や汚れ、劣化具合が確認できます。真空引き中にオイルが増えてしまったときはエアコン側の冷凍機油(コンプレッサーオイル)や水を吸い込んで混ざった可能性が高いのでオイル交換が必要です。

オイルのドレン口は古いオイルを排出するところです。

上へ行くと、
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黒いキャップがあります。

このキャップは排気口を兼ねていて、ポンプを運転するとキャップの下から排気されます。

またキャップを外すと、
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ここから新しい真空ポンプオイルを注入できます。

キャップの横に黒い物体があります。
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逆流防止の電磁弁です。

この電磁弁は真空ポンプの電源が不意に切れた時、真空ポンプオイルが大気圧に押されてエアコンなどの冷媒サイクルへ流れ込まないように閉じるもので、冷媒がR410A(新冷媒)に替わったときから採用されています。

万一、冷媒サイクル内へ真空ポンプオイルが混入するとエアコン本体の故障につながりますので、それを未然に防止します。

次はエアコン側とつなぐ吸入ポートです。
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1/4インチと5/16インチの二つが付いています。

1/4インチのポートは新冷媒に替わる以前('90年代末頃まで)に主に使用されていたフロンガスR22用やR12用などのホースがつながるようになっています。現在ではほぼ使用しませんので当店では真空ゲージを接続するために使用しています。

5/16インチのポートは新冷媒用(R410AやR32など)のホースがつながるようになっていて現在では主にこちらを使用します。

どちらも使用しないときはホコリなどが入らないようにキャップが付いています。

ポンプの背面側は、
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ガードの中にファンが入っています。

こちらのファンはポンプを運転するとモーターとダイレクトに接続されていて回転します。真空ポンプは運転中高温になりますのでファンで送風して冷却します。
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このように風が流れます。

ポンプによってはファンが付いていない機種もあります。

銘板
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定格が書かれています。

このようなモーターは地域の周波数(50Hz/60Hz)によって回転数がことなりますので、当然のことながらポンプの排気速度も変わってきます。関東はご存知の通り50Hzですので毎分2880回転し42リットル引けます。60Hz地域では毎分3440回転し50リットル引けます。

60Hz地域のほうが効率が良く、冬季のポンプ始動性(寒いと回りにくい)も良いのではないかと思います。しかし逆に夏は過熱しやすくなりますのでどちらが良いとも言えません。

この小型軽量の真空ポンプでもルームエアコンはもちろん、5HP(=14kW)程度まで対応しているようです。(メーカースペック)

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日本の真空ポンプメーカーで有名なのは”ULVAC(アルバック)”というところで昔は真空機工という名前だったと思います。当店の倉庫にも1台しまってありますが非常に良いポンプです。音は静かで始動性も良く昔ながらのMADE IN JAPANという感じで安心感が違います。ポンプ部はULVACでモーターはパナソニックです。ただポンプオイルの入手性と価格面で使用を断念しました。

私の知る限り昔は真空ポンプと言えば皆ULVACを使っていましたが、エアコン業界では見かけなくなりました。

ULVACさんがエアコン業界に力を入れてくれると倉庫にしまってあるポンプが復活できるのですが・・・。

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2017年10月21日 (土)

暖房もガス(冷媒)を使います。

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ここのところ急に寒くなりました。そろそろ暖房をつける機会が出てくる季節です。

ほとんどの方は冷房では冷媒であるフロンガス(現在発売されているエアコンは代替フロン)を使用していることをご存知で、冷えなくなると”ガス不足かな・・・”と思われるようです。

しかし暖房もフロンガスを使用していることは知らない方もいて、点検で「ガス不足ですね。」というと”ハァ?”という表情をされたりします。

どうも電気(電熱)ヒーターかなにか別の方法で暖めていると思っていたようです。

都市ガスなどを使用してボイラーで温水をつくり暖房する器具もありますが現在ではほとんど見かけなくなりました。昔よりも電気式エアコンの暖房能力が格段に高くなり、ガスや灯油に比べ燃費もよいためです。

では”どうやって暖房をしているの?”と思われるかもしれませんが冷房の原理と全く同じです。そもそも冷房も冷媒を使用して熱を運ぶ”ヒートポンプ”という方式ですので、冷房は熱を室内から奪い室外へ、暖房は熱を室外から奪い室内へとポンプを使って運ぶように移動させています。

冷房と暖房の切り替えは弁により冷媒の流れを切り替えておこなっています。

このようなことから電気式のエアコンは冷媒のフロンガスがなくなると冷房も暖房も効かなくなりますので、今年冷房が効かなかったお宅では暖房も効かなくなっているかもしれません。

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2017年10月17日 (火)

ドレンの勾配をとる。

エアコン工事を行っていて難しいと思えることのひとつにドレン勾配があります。
(川崎市川崎区にておこなった工事での部分的な記録です。)

古くなったエアコンを取り替えるとのことで依頼をいただき、作業前のお客さまの話では窓を閉めて換気扇を回すと「ポコポコ」と音がしていたとのことでした。いままでは窓を開けるなどして対処していたそうです。

気密性の高いマンションなどではよくあることで、エアコンの排水をするドレンホース内の水がはじけて室内機から音が聞こえてくる現象です。

工事開始でまずは古いエアコンを撤去していきますが、作業に没頭して写真は撮っていません。
しかしドレンホースには水が溜まっていて音がしていたことは明らかでした。

ドレン勾配がとれておらずホース内に水が溜まっていると、窓を閉めて換気扇を回すことでエアコンを止めてもずっと「ポコポコ」と音がし続けて気になります。

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取り外し作業もおわり今度は取り付け作業です。

こちらのマンションは少し特殊な造りで、室内機からのパイプは一旦梁型のように出ているスペースの中を通り、途中の穴から露出配管になります。室内の露出部分は配管化粧カバーが取り付けられていたのでそのまま再利用します。

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空間内部でドレンホースがたるんで水溜りができないように塩ビ管を入れました。

スペース内で作業ができれば冷媒管などで支持できますが、点検口が小さく頭もうまく入りません。文字通り”点検口”です。(作業不能)

冷媒管を通したら室内機を引っかけてパイプを接続します。

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(この部分は設置後室内機で見えなくなります。)

塩ビ管にドレンホースを差し込みます。この塩ビ管は直接水を流すのではなく、ドレンホースのサヤ管として使用します。

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ドレンの勾配が取れているか水平器で確認します。十分です。

パイプは室内で床上50㎝程度まで下がってから横引きして穴より外側へ出ますが、その横引き部分の配管化粧カバーは水平に取り付けられていますので内部で勾配を取るようにします。

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パイプが下がってきて横引きになる部分でドレンホースを一番上にして、横引きでひねりを入れて少しずつ下がるように勾配を取ります。テーピングでずれないようにします。

穴の屋外側へ出るまで勾配をとります。

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仕上がった状態での写真も撮り忘れてありません。coldsweats01

取り付け工事もおわり、試運転では室内機より注水しその後自然排水が始まるまで冷房運転をしました。

窓を閉め切って換気扇を強く回してもらいましたが「ポコポコ」音は出なくなりました。

お客さまはこれまで音が出るものだと思われていたそうです。

勾配を取ることで「ポコポコ」音を止めることができる場合が多くあります。
しかし横引きが長かったり換気扇が非常に強力な場合、また条件によってはどうしても音が出てしまうこともあります。そのような場合は逆止弁を取り付ける方法もあります。
逆止弁はメンテナンスが必要になりますので安易に取り付けるのではなく最終手段として用いるのがよいかと思います。

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2017年10月15日 (日)

これはいけません。(粗悪な工事)

エアコンの取り外し工事を行った際に見たものです。

パイプを取り外すため巻かれているテープをはがしていくと、

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なんとなくテープの周りがポコッともり上がっていたので予想はしていましたが電線が接続されています。

電線の長さが足りなかったためこのようにしたと思いますが、この接続では発火や漏電を起こす可能性があります。

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近くで見ると接続している差し込み型コネクタの内側に青サビ(緑青)が見えます。

これは中に差し込まれている電線に水分でサビが発生して付着したものです。

電線のジョイントはボックスなどの中で行うものであり、手を抜いて配管のテープ内で行うと雨水の浸入やパイプ自体の結露で接続部が浸食されて接触不良による発熱・発火・漏電を起こしたりエアコンが異常な動きや停止をしたりすることもあります。

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パイプから接続部をはがすとコネクタの表面に「ラン・・・(”ランプ”の一部)」と文字の印字された紙がくっついてきました。

配管接続部の断熱材が足りなかったためか、代わりに白熱電球の包装に使われている紙が巻かれています。 その紙も水で濡れていて役にたつどころか水分を余計に溜め込んでいる状態です。
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さらにテープをはがすと
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もう一か所接続されていました。

どのような理由があったのかわかりませんが杜撰な工事と言わざるを得ません。

エアコンの工事説明書にも”途中接続禁止”という注意書きがあったと思います。どうしても接続をしなければならない場合はジョイントボックス等を設置しその内部で行う必要があります。差し込み型コネクタは樹脂でできているからといってボックスの代わりにはなりません。

あるマンションでは事故が発生したようで管理組合からの通達でエアコンの電線は”途中での接続禁止”と掲示板に貼りだされているところもありました。

このような工事があるのでエアコン業者選びは難しいですね。

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2017年10月11日 (水)

アルミ、銅製品に改ざん・・・KOBELCO

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 先日よりニュースなどで話題になっている神戸製鋼の改ざん問題。

 銅の製品の一部も含まれるとのことですが、エアコンに使用される銅管はどうなのでしょうか。

 銅管に”KOBELCO”と印字されたものをよく見かけます。使用感としては加工がしやすく良い銅管だと思います。常に使用してはいませんが、この印字された文字を見ると安心感もあったので残念です。

 なおエアコン用銅管は断熱被覆をかぶせて加工、箱詰めしたメーカー名で販売されるためどこに採用されていたかは記憶が定かでありません。

 エアコンに使用される銅管は冷えたり温められたりと温度が上下するだけではなく、圧力も変化し高いときには4Mpa以上に上昇し伸縮を繰り返し耐久性を求められます。そのため規格が決められていて適合しているものを使用します。

 基準以下のものを使用すれば圧力などに耐えきれず破裂や亀裂を起こす恐れがあるためです。

 ただ実際には他メーカーで粗悪な銅管も出回っていて、お客さんがネットやホームセンターなどで買ってきたものの一部製品に曲げたり加工をすると「大丈夫だろうか?」と思うほど貧弱なものも存在します。また、銅管の内面に縦にキズが入ったものもあり、これでは写真のようにフレアを作って接続してもキズで隙間ができてガス漏れを起こすことになります。安い銅管は要注意。

 当店ではいままでKOBELCOの銅管で問題があったということはありません。それよりこのようなことが銅製品価格に影響しなければ良いのですが。

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2017年10月 6日 (金)

自動排出方式のフィルターお掃除ロボットは・・・

エアコンの交換工事をご依頼いただきました。(川崎市)
当店をご利用いただき有り難うございます。

今回は工事の模様ではなく、古いエアコンを撤去した際に遭遇した”これどうなの?”という記録です。

撤去するエアコンはナショナル(現パナソニック)CS-28RDX-Gという10年ほど前に発売されていたフィルター自動掃除機能を売りにした機種です。

ガスを室外機へ回収するためのポンプダウンを終えてパイプを撤去するため室外側に取り付けられている配管化粧カバーをはがすと、
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(!)一瞬ネズミがいるのかと思いドキッとしました。以前に分電盤を開けたときに子ネズミが死んでいてびっくりしたことがあったので。

黒いコードのように見えるのは酸素用ホースで、これも一時流行りました。
手抜き工事で室内、室外側ともパテ埋めされていません。化粧カバーで隠れていましたが、ホコリがここから室内側へ戻っていたでしょうね。

拡大すると、
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ホコリがびっしりと詰まっています。
これは自動でフィルターを掃除したホコリが徐々に積もって排出ホースの中まで詰まっている状況です。おそらくここまでになると排出ファンもホコリが積もり機能しないほどになっていると思われます。

自動排出方式は詰まりやすいと言われていますので、このケースも珍しくはありません。

当店で施工した際にはお客さまに「詰まりやすいから点検してください。」と説明しています。

排出口に付いているダンパー付近からホコリが積もり出して、ホース、そして排出用ファンへと徐々に詰まり最後は掃除ができなくなり修理となります。

一番問題になるのは戸建てなどの2階以上に取り付けて排出口が梯子を掛けないと見られない場合です。お客さまで点検することは不可能です。
このような場合はホコリを室内機の中の容器に溜める”ダストボックス方式”のエアコンをお勧めします。

結局、自動排出方式だから手間が掛からないということはないのです。不具合が起きたりするとかえって高額な修理費が発生することもあります。

またマンションなどではホコリの排出口の近くに部屋の換気用の吸気口があると排出したホコリが室内へ戻ったり、洗濯物が近くに干してあると付着したりします。

今回こちらのお客さまは他にも不具合を経験されて、他メーカーのフィルター自動掃除機能やその他の余計な付加機能のないものを選択されました。メーカーさんはシンプルな製品にも省エネや能力向上に力を入れてユーザーの立場で造ってくれたらいいのですがね。

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2017年10月 3日 (火)

遠くへ越されるお客さま・・・

 7年ほど前に2台の取り付け工事をご依頼いただき、この度は遠くへ越されるため取り外し工事を行いました。(横浜市瀬谷区)

 ご依頼いただき有り難うございました。

取り外しでポンプダウン(室外機にガスを戻す作業)後の室外機。
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7年前に私が取り付けたもので、取り外し時の試運転チェック等で問題はありませんでした。

 取り付け工事もなんとかできないかとのご要望をいただきましたが、高額なエリア外出張費がかかり不具合の際にすぐに訪問できない等、アフターも考慮し大変心苦しいのですがお断りさせていただきました。

 取り外しと取り付けを別の業者に依頼するのは面倒なこととは思いますが、「取り外しだけでも信頼できる業者へお願いすることにした」とのお言葉をいただき有り難いと同時に申し訳ない気持ちになりました。

 他県から越されてくるお客さまもいれば、何度もお世話になりその後お別れとなる方もいて、下請けでは味わえない思いや醍醐味があります。

 またこちらへ戻られた際は何卒よろしくお願い申し上げます。

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2017年10月 1日 (日)

室外機から「バンッ!」と音がして動かなくなった。

エアコンを運転したら室外機から「バンッ!」と音がしてそれっきり動かなくなったとの依頼をいただきました。(川崎市高津区)有り難うございます。

今回の機種はシャープAY-C22EX(室外機AU-C22EXY)でそれほど古くもありません。

エアコンを運転するとタイマーランプが点滅して”故障中(異常検知)”を表示しています。

確認モードにして
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点滅回数を確認。

エラーコード表を見て
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”シリアルオープン/誤配線”となっています。

お客さまの話でバンッという音の後から室外機が動かなくなったとのことでしたので、おそらく室外機からの応答(シリアル)がないのでしょう。

疑わしい室外機を確認します。
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外観は何の変哲もありません。

室外機をばらして基板を見ます。
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小さな焼けがあります。

大きくすると
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こんな感じです。

基板をカバーしている鉄板の裏側も
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少し焦げています。

基板を下からのぞくとパワーモジュール周辺の抵抗が焼損しているのが見えました。
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残念ながら入り組んでいて撮影することはこの段階ではできません。

念のためコンプレッサーを調べます。
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コンプレッサーにつながっているリード線を外して
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テスターと絶縁抵抗計で測定しましたが巻き線に異常はありません。

今回のように焼損をするケースでは発火の可能性もありますので、メーカーへ事故の前例やリコールなどがないか確認します。
「前例やリコールなし」とのことで単に基板が何らかの原因で壊れたということになりました。

前日に大雨が降ったのでそれが起因しているのかもしれません。

お客さまより修理の依頼をいただき部品を取り寄せました。

基板交換をします。
基板を外して
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外してみると焼けている抵抗が見えます。
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基板を新しいものに取り換えて配線を戻します。
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上面から
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金属のフタをします。
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続いて電線の接続を直しました。
元の状態はこんな感じ
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いつも思うのですがエアコン工事人に電気工事士はいないのか?、それともこの程度なの? と呆れています。

芯線もシースもムキが長すぎで端子台から銅線は露出しているし、電線を押さえる部分もシースではなく中身の絶縁電線。このムキ方は”工事スピード追求”でワイヤーストリッパーを使用したものです。エアコンのような端子台には不向きな工具で細かな長さ調整ができません。
”工事が早い=雑”という典型的な例です。

直しました。
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工具も適材適所で使い分けが必要です。

切り取った電線の皮むき長さは
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20㎜位あります。この端子台は15㎜なので5㎜ほどオーバーしていました。

あとはすべて元に戻して運転開始。エラーも消えてチェック項目もすべてクリアで修理完了しました。

取り外して持ち帰った基板をよく見ると
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特にこの部分の破損が目立ちます。

上の部分にあるファンモーター用のドライバICと思われる部品は
正面の一部に丸く割れて飛んでいます。
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側面は割れています。
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パワーモジュール、ダイオードスタック放熱用のアルミも焦げ跡
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今のエアコンは制御から整流、インバーター系統まで一体の基板で修理も楽になりました。昔はバラバラだったのでトラブルシューティングがしっかりできないと別の部品を取り替えてしまうというマヌケなことが起きましたから。

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