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2017年8月 2日 (水)

冷房していたら勝手に暖房になった?

毎日蒸し暑いですね。

今回はエアコンで冷房をかけていたら急に暖房になってしまった事例です。

エアコン本体は16年ほど使用されたとのことで部品の有無も気になるところです。
現地に到着してリモコンで冷房運転すると室内機から熱い暖房の風が出てきます。

四方弁が暖房にシフトしたままになっていますが、室外機を点検する前にメーカーへ部品の有無を確認します。
考えられるのは室外機制御基板不良、四方弁コイル断線、四方弁本体不良。このうち四方弁本体不良は修理費が高額になるためエアコンの使用年数からして除外します。

コイルは在庫ありで基板はすでになくなっていました。もしコイルもなければここで終了となります。

室外機を開けて点検します。

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四方弁のコイル(青い部分)に断線が無いか確認します。

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テスターであたって断線はありませんでした。

四方弁本体の固着も稀にありますが今回は冷房中に突然暖房になったとのことなので、それはないと判断しました。

次にリモコンで冷暖房を切り替えて基板からの出力電圧を見ます。
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コネクタピンをテスターで計測。

この機種は冷暖房どちらかで電源電圧と同じ100Vがコイルにかかって励磁(コイルに電気が流れて磁力を帯びること)されるようになっていますが、
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テスターの表示では2.169V(約2V)で冷暖房共に電圧が出ませんでした。

このエアコンは冷房時にコイルが励磁されるようになっています。基板上の電磁リレーが作動しなくなったため四方弁が暖房側にシフトしたままになってしまいました。

電磁リレー
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黒く四角いのがリレーです。ここの手前までは100Vがかかっていてヒューズも切れていませんでした。

この機種は昔のタイプで冷房時(逆のものもあります)にコイルに常時交流100Vが印加されるようになっています。現在では直流で始動時のみ数秒程度かけるだけで、冷暖房の切り替えは+(プラス)、-(マイナス)の極性を逆転させておこなっています。省エネへのこだわりでしょうか?

また、このコイルでは力不足でいきなり四方弁を動かすことはできません。小さな弁を動かしてコンプレッサーの吐出側(高圧)と吸入側(低圧)の圧力差を利用して本体の大きな弁を動かします。

今回は残念ですが部品がないためエアコンの買い替えとなりました。

お客さまで新しいエアコン本体を購入調達されて後日入替工事に伺いました。有り難うございました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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