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2017年6月

2017年6月27日 (火)

ドレン勾配は大切です。

あるマンションにエアコンの入れ替え工事で伺いました。(川崎市内)

古いエアコンを取り外してお客さまが購入された新品を取り付ける工事です。

メールでの見積もりの段階でパイプが玄関上を通って隣の部屋を経由して室外機につながっていることを教えていただいたのですが、排水管も同じルートで室外機置場までつながっています。

古いエアコンを外していくとドレン(排水ホース)勾配に問題がありホースの中に雑菌が繁殖しヘドロのようなヌルヌルした水がドロドロと出てきます。bearing いつ室内に水漏れしてもおかしくありません。

こんな感じで配管されていました。
Drain1
クリックすると大きく表示されると思います。
おそらくこれを施工した業者さんは時間に追われて施工後どうなるか考えもしなかったのではと思われます。

室内機から出た排水ホースはP.S(パイプシャフト:設備用のパイプや電線などを通しているところ)内を通過しさらに玄関前の天井内を通してあるのですが、冷媒管(銅管)に所々テーピングで固定してあるため中を流れる水の重みでたるんで水溜りになっていました。

しかも断熱もしてありません。

このような場合は塩ビ管(VP30)を使用するのが一番の方法です。VP30を使用すれば断熱されたドレンホースがそのまま塩ビ管の中を通ります。お客さまにお話しするとホームセンターへ買いにいってくださるとのこと。
 しかし近くのお店ではVP30はなく(VP20までしか置いてないそうで)、小さなサイズのものしかなかったため急遽買い物へ・・・。

もどってすぐに塩ビ管を通します。(天井を一部開けています。)
Img_0182t
ソケット(直線用のジョイント)がみえますが、部屋Aから部屋Bまでのスリーブ間は2.3mほどあって1本ものでは壁でつかえて差し込めないため途中でつないでいます。

上流側(P.Sへ入るスリーブ側)
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下流側(部屋Bへ入るスリーブ側)
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その後、新しい冷媒管や電線を通します。
(簡単に書いていますが結構大変でした。)

塩ビ管の中に断熱ドレンホースを通します。
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以前からパイプを吊っていた銅線を軽く塩ビ管に巻きました。
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塩ビ管は上流側をスリーブの上部に、下流側をスリーブの下部に配置して勾配を取りました。

天井の点検口が小さいので水平器を使用して勾配を確認しました。結果は1/100勾配、大丈夫そうです。

今回通したドレンはこんな感じです。
Drain2

エアコン設置完了時の試運転でドレン排水状態と水溜りがないことを確認し問題ありません。

作業は長時間になりましたが無事終了してなによりです。ご依頼いただいたお客さま有り難うございました。

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2017年6月23日 (金)

室外機の接続部ガス漏れ修理

数年前に引っ越し業者の下請け工事屋さんに取り付けてもらったエアコンが冷えないとのことで点検しました。(川崎市内)

久しぶりに冷房を付けたところ冷えなかったということで圧力計をあてるとガス漏れ。全部なくなっていました。

漏れ箇所は室外機の配管接続部でした。少し圧力をかけて赤外線式リークディテクターで漏れ箇所を探すと室外機の接続部液管側で反応が出ました。

つづいて泡のリークチェッカーでは
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白く見えるところが漏れているところです。細かい泡がポツポツと出てきます。

ここからで間違いありません。

パイプを外すと
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だめだこりゃhappy02
銅のフレアがペラペラになるまで締め付けてありました。

正面から見ると
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潰れ切ってなくなっている部分があります。
締め付けの加減がわからない工事屋さんだったみたいですね。

あやしいのでもう片方のガス管側(太い管)も外してフレアを加工しなおします。

これが切り取ったフレアです。
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ガス管側は切れていませんね。こちらは相当力を入れないと締め切ることはありません。

フレア加工して直します。
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このようにしてから接続します。

接続が終わって真空引き。
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冷凍サイクル全体なので時間がかかります。

その間に恒例の電線直しをします。
電線はこんな風につながっていました。
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こういうのを見ると直さずにいられません。coldsweats01

直しました。
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今回も使用されている電線がメーカー指定よりも細いものです。この頃は本当にこの手の手抜き(材料費節約と電線が軟らかくて施工が楽)が横行していました。

真空引きが終わってガスチャージ
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再度赤外線リークディテクターと泡のリークチェッカーで確認して漏れはありません。
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試運転して冷え(温度測定)も正常で完了です。
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ということで今回のガス漏れは施工不良と思われます。

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2017年6月21日 (水)

室外機不良・・・。

先日別のお宅での工事で室外機の接続部にキズがあり研磨して対応した記事を載せましたが、今度は別のメーカーで同じように新品でのキズつきがありました。(川崎市内)

エアコンはお客さまがネット通販で購入したものと思われます。(ネットでも実店舗でも商品は同じです。)室内機を付け配管を終えて室外機の接続ナット(フレアナット)を取り外し確認するとまたもやキズが・・・down

こちらがそのキズが付いている部品。
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どこのメーカーかは明かしません。(業界の方であればわかるかも・・・)

見づらいのでアップ。
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このように深いキズが入っています。これではガス漏れを起こす可能性が高いのでお客さまにお話しし良品へ交換してもらうようにしました。
 このまま取り付けてしまうと数年経ってガス漏れすることがあり、そこでメーカーに修理依頼をしても、いつキズが入ったのか証明することが出来ないため、何かと理由を付けて有償修理になりかねません。

据付工事説明書にはパイプ側のフレア加工(パイプを接続するため銅管を加工すること)について”大きさの指定”、”フレア面にキズやバリが無いように”等、工事に対する細かな指示が出ていますがエアコン本体側にこのように大きなキズが入っているのはどうでしょう。gawk

我々施工業者は検品係ではありませんのでメーカーさんにはしっかりしてもらいたいものです。

今回はキズの深さから研磨してもどうにもならないと判断し交換してもらうことにした次第です。

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2017年6月18日 (日)

室外機内部のガス漏れ修理

はじめて当店にご依頼いただいたお客さまのエアコン修理です。(横浜市内)お選びいただき有り難うございます。

暖房シーズンまでは正常に使えていたエアコンが2週間ほど前に冷房にしたら冷えなくなっていたとのことです。調べたところガスが空っぽ。サービスポートのチェックバルブをおすと「プスゥ~」とスカシッ×(失礼coldsweats01)のようにしか出てきません。

漏れ箇所は室外機内部のコンプレッサー吐出管側高圧部での穴あき。(探し出すのはムズカシイ) 室外機の分解修理となりました。

こちらが修理前の室外機
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室外機の下にある丸いものは必需品の蚊取り線香。

分解していきます。
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ガス溶接をしますので熱に弱い制御基板や邪魔になるものはすべて取り外します。
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黒い断熱吸音材の中にコンプレッサーが入っています。

コンプレッサーや修理する部分の配管が見えるようにします。
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この部分で漏れています。

拡大すると
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肉眼で見ても穴が小さくてどこだかわかりません。

窒素で加圧して
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泡の出るリークチェッカーで見ると
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ピンポイントで穴の位置が分かります。

ガス溶接機でロウ付けしました。
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穴とその周囲にロウを盛ります。プロパンバーナーでは時間がかかり、火炎が大きく周囲に余計な熱が加わるので酸素を使用し短時間で済ませます。

使用しているロウはリン銅ロウ(Bcup3)で母材の銅管よりも硬いものです。

再度窒素で加圧して漏れのないことを確認したら組み立てて真空引きガスチャージを行います。
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最後に念のためリークディテクターでガス漏れのないことを確認して試運転。
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業務用エアコンではよくある室外機内部のガス漏れですがルームエアコンでは少ないケースだと思います。お客さまは使い方が良くなかったのではないかと心配されていましたが施工も含め関係ないでしょう。

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2017年6月15日 (木)

ひさしぶりにマルチエアコン設置

しばらくマルチエアコン(以下「マルチ」)の取り付けは依頼がなかったのですが今回は久々に登場しました。

いつもお世話になっているお客さまのご紹介による依頼(川崎市内)です。有り難うございます。

マルチとは室外機1台に対し複数台の室内機を取り付けられる機種のことで今回は2室マルチ(室内機2台)です。

室内機の取り付けは普通のエアコンと同じですので省略します。まずは電源工事から始めますがほとんどのマルチは室外機に電源直結でコンセントは必要ありません。
片方の部屋の専用コンセント(専用回路)を延長して室外機へ接続します。

そのコンセントはこちら
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このコンセントは取り外して使えないようにします。

こちらの部屋に室内機を1台、隣の部屋にもう一台を付けますが点検口の中に隣からきている埋設された配管が見えます。

コンセントを取り外して、
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このコンセントには壁内にボックスが取り付けられていません。

開口を広げてボックスを取り付けたら延長する電線を接続します。
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蓋になるプレートを取り付け。
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外側には今回新しく通した配管と隠ぺい配管(埋設配管)、電源線等が出ています。
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埋設された配管は短いので今回はユニオンという部品を使って接続します。電線の長さは埋設されたものでなんとか足りました。
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接続したら断熱材をかぶせてテーピングします。
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配管、電線の処理とテーピングがすべて終わったら室外機を設置して接続します。
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電線を接続
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つながったら真空引きをしてバルブを開けキャップ類をすべてしめます。
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絶縁抵抗測定をして漏電がないことを確認しブレーカーをONにしたら電源電圧を測定
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電圧も異常なし。

室外機接続部のカバーも取り付けて試運転開始です。
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試運転チェックもお客さま立会いの下すべて正常で問題ありません。

マルチの試運転で注意することは誤配線(パイプと電線が隣の部屋と入れ違い)やパイプ同士のつなぎ間違い(細い管がA室、太い管がB室につながっている)です。
室内機を全部同時に試運転しても判別できませんので1室ずつ運転して動作確認し、最後に全室運転して再度確認します。

マルチは室外機の設置条件でスペースが1台分しかない場合などに利点があります。

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2017年6月12日 (月)

なんとこれは・・・手抜き工事?

エアコンの撤去作業をしていると・・・なにこれ?

なにこのアースの取りかた。
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緑色のアース線(しかもちょっと細い)が室内機の配管ジョイント部に巻いて接続してテープで固定してあります。これじゃおもちゃの工作みたいですね。happy02

エアコンに接続するアースは本体が漏電したときに事故電流を安全に地面に流すものですが、銅管は結露で濡れて酸化被膜や青錆が出るのでこれではすぐに接触不良を起こしてしまいます。

漏電したときに万一ここで火花がでると危険です。現在では各ご家庭に漏電遮断器がほとんど取り付けられているので火災事故にならずに済んでいますが、昔だったらあちらこちらで火災になっていたかもしれません。しかし漏電遮断器が故障などで作動しなければ非常に危険です。bomb

これは手抜き工事というよりも電気を知らない工事屋さんが取り付けたものと思われますね。

電線の接続は電気的、機械的に確実に接続しなければいけません。エアコンには室内機、室外機にアース線を接続する端子が付いていますのでそこにつなぐようにします。
また室内機、室外機のどちらか片方で取るようにします。

こんなことからもなぜエアコン工事に電気工事士の資格や電気工事業の登録が必要なのか、おわかりになるかと思います。

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2017年6月 8日 (木)

風が弱くてエアコンが効かない(マイクロスイッチ故障)

初めてお問い合わせいただいたお客さまよりエアコンを付けても風が弱くしか出ないとの依頼(川崎市内)です。当店をご利用いただき有り難うございます。

こちらが今回修理を行ったエアコンです。
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リビングに付いている冷暖房能力の大きいタイプで人気のフィルター自動掃除機能も付いています。

マンションの指定駐車場所に作業車をとめてお客さまにお部屋へご案内いただきました。実はここから点検が始まっています。症状や今までの経過などをお聞きしながら移動して点検する順序を考えます。
”室内機から出る風が弱い、フィルター自動掃除機能が動かない、お部屋を過去5年間ほど賃貸にしていて戻ってきたらこのようになっていた・・・。” このような情報が得られました。

まずは運転して状態確認。ガスの不足や冷凍サイクル異常でも機種によっては風が強くならないことがあるので冷房運転をして放射温度計で室外機のバルブで行きと返りのガスの温度を調べます。この段階でガス圧計をあてるまでの必要はありません。
結果は少し液バック(室内機でガスが蒸発不足)気味な感じです。これは室内機であまり熱交換ができていないためです。

室内機は
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たしかに風は強風モードにしても弱く(微風)、自動フィルター掃除のノズルが室内機の中間で停止していて吸気面積を増やすために自動で開くはずのパネルも閉じたままです。

ファンが微風でパネルが動かないために室内側熱交換が少なく先ほどの放射温度計で液バック気味となったのです。
まあいずれにしてもガス量、冷凍サイクルには異常はありません。

エアコンからは異常を示すエラーは出ていません。近頃のエアコンはファンもDCモーターを採用していて壊れると動かなくなりエラーが表示されますので基板やモーターに異常はないと判断できます。

1、ファンが微風。
2、フィルター掃除ノズルが動かない。
3、パネルが自動で動かない。
この3つの症状、過去に同機種の取り付け工事後試運転でパネルを手で開けると同じようになったような・・・flair。パネルの開閉を検知しているスイッチを手で押してみても症状は変わりません。そうなるとスイッチ系統の故障、おそらくこれでしょう。

さらに故障個所の特定のためメーカー技術部に電話してみました。「資料に載っていないのでわかりません。」なんとまあそうですかwobbly、どうもエラー表示の場合は対処法などが資料に出ているみたいなのですが残念でした。
こちらで調べるしかないので室内機を分解します。

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室内機の右側のほうにパネル開閉を検知しているスイッチがあります。

パネル開閉を検知しているマイクロスイッチ
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テスターで調べましたがスイッチを押しても導通はありません。

さらにスイッチ故障に絞り込むため差し込まれていたコネクターにお客さまより提供いただいたホッチキスの針で短絡(ショート)させます。
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エアコンを運転してみると、風も強くなり、パネルの自動開閉モーターも作動、フィルター掃除ノズルも動き出し特定完了。

配線図から部品名を確認して発注します。
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後日部品が入荷して交換です。
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新旧の部品
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交換が終わったら配線、パネル類を元通り戻します。
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試運転
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動かなかったパネルも自動で浮き上がっています。風も強くなり強力です。

温度測定、各所動作、絶縁抵抗等を確認して問題なく終了しました。

エアコンを買い替えようか迷ったそうですが、リビングに付いた容量の大きいものは高価でたやすく入れ替えできるものではありません。修理ができるうちは直して長く使ったほうが安く済みます。

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2017年6月 5日 (月)

新品エアコンの接続部補修

やっぱり日本製のエアコンが一番だね~!fuji

でもそれ組み立てが日本工場で、部品は海外からきたものかもしれませんよ。

エッsign02

エアコン工事でここ数年感じることがあります。新品のエアコンを取り付ける際に室内機や室外機本体のパイプを接続する真鍮でできた部品が傷だらけになっていたり黒ずんで汚れているものがやたらと多いのです。

写真は室外機本体のパイプ接続部(バルブ部)です。
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シールになる面に銅管のフレア面があたって締め付けられ4MPa(約40㎏/㎠)を超える高圧力に耐えガスが漏れないようになります。

しかしこの接続面には傷が付いています。
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まあ普通の工事屋さんは気が付かないでそのまま取り付けると思いますが、当店は必ずここも確認するようにしています。

接続部のガスの通る穴からネジのほうへ線状に付いている傷は触ると凹んでいてこのままでは完全にシールされず隙間ができてしまう可能性があります。この状況でガス漏れが発生するとすぐにはガス不足にならず、3~5年を経て冷暖房が効かなくなり気が付くということになります。

このような劣悪な部品は製造後の扱いが雑なのとチェックがされていないのではと勘ぐってしまいます。エアコンメーカーでは部品は下請けに造らせるでしょうし日本では町工場も少なくなって製造もされていないかもしれません。人件費の安い海外で何を造っているのかわからない人達がテキトウにやっているかもしれませんね。

こちらで対処不能なほどの傷であれば良品へ室外機交換を販売店もしくはメーカーへ依頼するところ(過去に何台もそうしたことがあります。)ですが補修可能と判断し磨きました。coldsweats01
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補修したところのアップ
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傷はほとんど消えてこれなら大丈夫です。

こんなことまでするのは当店ぐらいかもしれません。数年後を考えて手を抜かず気を引き締めて作業にあたります。

しかしこのキズ、あるメーカーさんには苦情を入れたこともありますがやっぱり改善されません。

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2017年6月 2日 (金)

マンション大規模修繕工事でガス漏れ。

あるマンションで大規模修繕以降エアコンが効かなくなったとの依頼を受け点検(横浜市内)に伺いました。

大規模修繕工事は約10年に一度行われるマンションの外装(塗装、タイル、防水など)を周囲に足場を掛けて短期間で一挙に行うものです。

こちらは今回初めてご依頼いただいたお客さまのお宅です。有り難うございます。

去年おこなわれたマンションの大規模修繕工事のあとエアコンが効かなくり、工事を行った業者さんに交渉してみても対応してくれなかったとのことです。

まずは冷房運転をしてみるとやはり効きません。ガス圧測定では停止時圧力は周囲温度と比べてそこそこ振れています。
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冷房運転をしてみると低圧圧力が通常よりも低下し明らかにガス不足の症状でほとんど空に近い状態です。

残ったわずかなガスで暖房運転し圧力を上げて考えられる漏れ箇所をリークチェッカーを使用して調べます。しかしどこからも漏れ反応が出ません。
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リークチェッカーは最高感度モード。ちょっとの漏れ(年間数グラム)でも反応が出ます。

お客さまのお話では大規模修繕中に室外機にパイプがつながったまま足場に移動して作業していたそうです。室外機が置いてある場所は室外機分のスペースしかなく、そこへ二部屋分(2台)が二段置き台で縦に積んであります。パイプ類を見るとグニャグニャに曲がっていて無理に移動したことが伺えます。

室外機のつなぎ部分(バルブ部)は過去にガス漏れしたようなオイルによる黒光りのような跡がありますので今回はそこの部分をつなぎ直してガスを入れることにしました。

フレアを作り直してつなぎます。
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外して切り取ったフレア部
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この拡がった部分がジョイントのシールになります。外したことがなければここはピカピカのはずですが一度外したような汚れがあり修繕工事中に何かあったようですね。今となっては想像しかできません。

接続が終わったら真空引きをおこないます。
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真空引きには1時間程度かかりますので、その間に電線のつなぎを直します。
もともとのつなぎがこちら、
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電線の外装被覆(シース)のむきが長すぎて電線押えの意味がありません。また、この部分で押えると漏電の可能性があります。

このように修正しました。
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なおこの電線、メーカー指定より細いものが使用されています。最近は減りましたが材料費節約のためによくあった手抜き工事です。お客さまには状況を伝えましたが今回は修理がメインですので電線の入れ替え工事はおこないません。(依頼があればもちろん行います。)

真空引きが終わったらガスの規定量を確認してチャージします。
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秤の表示が0.01㎏(10g)多くなっていますが入れたときはピッタリで止めてあります。

ガス注入後、各所リークチェッカーで調べましたがやはりガス漏れはありませんでした。

冷房温度も正常で修理完了です。coldsweats01

このような建物の修繕工事で発生するガス漏れは多くなっています。ガスが漏れなくてもきれいに整形してあったパイプがグニャグニャになって見栄えが悪くなってしまうこともあります。可能であれば室外機は取り外すようにしましょう。

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