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2017年3月

2017年3月24日 (金)

室内のスリーブ取り付け

 こんにちは。happy01

 あるマンションの管理をしている大家さんからの依頼(東京都内)で今回は室内側の壁にフタつきのスリーブ(正式名称はわかりませんhappy02)を取り付けたときの模様です。

 ここはコンクリートの建物で躯体の中には新築時に樹脂管のスリーブが入れてあったのですが内径が50㎜と細く、内壁の石膏ボードの開口もこのままではキレイに穴埋めできません。そこで内壁用のスリーブ取り付けを提案させていただいたところ新品の在庫をお持ちでしたのでそれを取り付けます。

・まずは取り付けるスリーブの大きさよりも少し小さめに穴を開けます。
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いきなり大きな穴を開けてしまうとスリーブがぐらぐらになって配管を通したときに浮き上がって斜めになってしまいます。
 切るラインを決めたら先にナイフで壁紙を切っておきます。こうしないとノコギリで壁紙が大きく破れてしまうことがあります。
 引廻し鋸で円形に石膏ボードを切り取ります。

・穴が開きました。
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中に見える小さい穴がコンクリート躯体に入っているスリーブです。
 次に取り付けるスリーブをあてがいながら軽く叩きこむ程度で入るように穴を少しずつ広げて調整します。

・スリーブ取り付け。
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こんな感じで付きました。
 エアコンのドレン排水が流れやすいように躯体に埋め込まれているスリーブと下面を合わせてあります。

あとはエアコンの据付板をつけて
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室内機を取付けます。
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コンセントは担当の電気工事屋さんが後で付けるのでアースがつながるようにエアコンからアース線を出しておきます。

穴のところはこんな感じです。
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スリーブを取り付けることでパテの仕上がりがきれいになります。

 エアコンも取り付け終わって試運転して完了です。coldsweats01

 なおこの手のスリーブはホームセンターなどで入手可能です。ただし壁から5㎜くらいの厚み分が出るため一戸建てなどで室内機の裏に穴がある場合は使用できません。その場合は別のタイプになります。

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2017年3月16日 (木)

落下しそうな室内機の補修。

こんにちは。happy01

 今回はある寮で別の修理依頼を受けていったところ室内機が落ちかけているのを見つけ、落下する前に補修を提案して作業を行った模様(川崎市内)です。

状況は、
Img_1034t
こんな感じで室内機の上のほうが壁から少し離れています。

配管類を外し室内機を下して据付板の裏をのぞいてみると、
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ボードアンカーが抜けています。coldsweats02

据付板を外して、
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こんな感じです。

 このボードアンカーはねじ込み式で施工が簡単で速く、しかも安いので重宝されましたが引き抜き強度が弱く落下の危険性が高いため現在では各エアコンメーカーは使用を禁止しています。

で壁側は、
Img_1037t

 ここからは当店流の取り付け方で直していきます。

まずは金属製のカサ式ボードアンカー(ファスナー)を室内機の重量と荷重のかかる位置に応じて取り付けます。
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 壁の内部を調べると壁の石膏ボードを固定している下地の木材が2本ありましたのでそこへ長いネジで据付板を固定すれば強固にでき落ちることはありません。今回はそこもしっかり固定しました。

据付板を付けて、
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 室内機を掛けたら配管類をすべて戻します。
 なお銅管の接続部は一度取り外すと再使用できないのでフレア加工をし直してつなぎます。あとは真空引きして室外機のバルブを開放すれば設置完了。

こんな感じに直りました。
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 試運転結果も良好で問題ありません。good

 エアコンが落ちそうな前兆を感じたら早めに対処したほうが被害も少なく済みます。

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2017年3月14日 (火)

配管用の穴あけ工事は壁の内部に注意。

今回は壁の穴あけ作業(川崎市内エアコン取り付け)です。happy01

 一戸建ての住宅などでエアコンの配管を通すためにおこなう穴あけは初心者のエアコン工事屋さんには緊張する場面だと思います。

 ある程度の建築の知識がないと壁の内部がどのようになっているのかわからず筋交いを切ってしまったり、ツーバイフォー住宅の窓の上に穴を開けてしまったりcoldsweats02ということもあるでしょう。(建築に詳しい方ならどういうことかおわかりかと思います。)

 その中でも電線を切ってしまう確率は高く細心の注意が必要です。

 電線は配線のルートが決まっているわけではなく、電気工事屋さんにはエアコンがどのように付くのかわかりません。そのためエアコンの穴を開けるところに配線されていることがあります。

 先日おこなった穴あけ作業の模様です。
ドリルにはこれを使用します。
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・穴あけ準備
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穴を開ける場所を決めたら中心部に穴を開けて長いドライバーなどで内部の状況を探ります。

 穴の中心より右に1㎝のところに柱のように固いものが当たるため、横や縦にドライバーを動かしてみると感触から電線管だとわかりました。
 室内機の設置位置は寸法ぎりぎりで右にも左にも寄せられない状況です。ここはツーバイフォー住宅で本体左側の穴あけ位置も縦枠スタッド(柱のようなもの)で開けられないため、この時点で万一電線管が避けられない場合の対処法を考えてから次の作業へ進みます。

・次に内壁の石膏ボードをドリルで開けますが、完全に切れてしまう前にドリルを止めて手で石膏ボードを取り除きます。
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断熱材の中に電線が通っているのが透けて見えていました。

 ドリルだけで勢いよく内壁を切ってしまうとその弾みで電線まで切れてしまいます。

・断熱材をかき分けて内部を調べます。
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ケーブル、アース線、電線管と盛りだくさん。coldsweats01

 なお断熱材は避けておかないとドリルに絡まって1枚そっくり取れてしまいます。

 ケーブルとアース線は移動して簡単に避けられましたが、電線管は硬くて移動しても戻ってしまうためこのままでは外壁までは開けられません。
 今回は電線管を移動した状態で仮にネジを立ててみました。
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移動するのもこれが限界で完全には避けられないため、穴を開ける角度を少し左斜めにしました。

・外壁まで穴を開けます。
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ネジの頭がドリルの側面で少し削れました。

・穴が開いたら仮に付けたネジは取り去ってしまい養生管を入れます。
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少し左斜めに角度がついているのがわかりますでしょうか。

 ちなみに穴は外へ下り勾配が付けてあります。ドレン排水が流れやすくするため、そして雨水などが入りにくくなるためです。

 穴あけ工事は新築戸建てで多くおこないますので経験が浅い業者さんはかなりの緊張感を強いられると思います。どうすれば失敗を避けられるか建築の知識と共に場数を踏んで覚えるしかありません。coldsweats01

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2017年3月 9日 (木)

真空ポンプのオイル交換

 今日は真空ポンプのオイル交換です。happy01

Photo

この真空ポンプは軽くて小さいわりに排出速度も速く、しかもポンプが2段になっているツーステージ(1段の場合はシングルステージといいます。)で高い真空度が得られるため気に入って使っています。notes

 真空ポンプはオイルの量を確認したり定期的に交換してあげないないと、到達できる真空度が下がったりポンプの金属が削れて寿命を縮めてしまいます。

・まずはオイルのドレンボルトを外して
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・古いオイルを抜きます。
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 ほとんど汚れていないオイルが出ていますが、交換を長く怠っていると鉄粉が多く出てきたり水が混ざっていたりしますのでマメに行うことが必要です。

・再びドレンボルトを付けて新しいオイルを入れます。
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 このポンプではオイルを入れるところのキャップが排気口にもなっていて、ここから吸引した空気が出てきます。

・最後にオイル量の確認。
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 確認窓でオイルの量を見ます。少ないと到達真空度が下がってしまい、多いと排気口からオイルが出たりオイルミスト(油のけむり)が多くなります。
 写真では丁度いいレベルになっていますが、使っているうちにオイルが増えてしまうことがよくあります。これは吸引した空気中の水分が凝縮したり、移設したエアコンを取り付けたときにパイプ内に残留したコンプレッサーオイルを吸引したりして真空ポンプの中にたまるためです。

 エアコンの真空引きを確実なものとするためオイル交換は欠かせません。

 オイルもポンプに合わせて作られた純正オイルを使用します。
 社外品のオイルではサラサラすぎたりドロドロすぎたりして、ポンプの真空度を得られないばかりか磨耗が早くなって焼き付かせたり、寒いときにオイルが重すぎて始動できなくなったりと弊害が出ます。despair

 また真空ポンプは車の中にそのまま置いておくと表面に付着したオイルで汚れが付くのでケースに入れています。

 簡易式のポンプもあるみたいですが、真空ポンプと言えば電動式でなるべく長く真空引きすると決めています。happy01

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2017年3月 7日 (火)

200Vエアコンはアンペア数に注意

 200Vのエアコンは効率がいいshine!とよくいわれています。

 同じ消費電力であれば電圧が倍になったぶん電流を半分位に落とせるためパワーの割に損失が減り、エアコン専用回路(コンセント)の配線も一般に多く使用されている太さのもので大きな部屋に付ける高容量のエアコンも使用可能です。

 「うちは200V(ボルト)来てるし30A(アンペア)の契約だから、エアコンは200Vで20Aのものにしよう!」
 ちょっと待ってください。sweat01これでは契約アンペアを超えてしまいます。

東京電力の電流制限器(リミッター、電力会社の財物です)
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 なんで?10A残ってるよ。となりますが、電力会社のアンペア契約は100Vを基準に計算していますので、30Aの契約は3kVA(皮相電力[VA]=電圧[V]×電流[A])の容量と同じです。
 これを200V、最大電流20Aのエアコンで使うと200V×20A=4000VA(4kVA)となり、1kVA(10A)不足で電流制限器が落ちてしまいます。wobbly

 もっと簡単に言い換えますと200Vの機器は電流制限器に100V換算で2倍の電流が流れると思ってください。
 200V20Aの機器は100V換算40A。
 200V15Aの機器は100V換算30A。

 あくまでも最大電流ですのでエアコンの設定温度に近くなった場合は室外機の回転数が落ちて電流は少なくなります。
 また多くのルームエアコンの最大電流は暖房時に発生します。最大電流は機器の仕様書などに出ていて標準電流等とは別になっています。

 このように電力会社の電流制限器は30Aの契約では200V機器の場合15Aまでしか使えませんのでエアコンを買う前に現状で何アンペアまで契約が上げられるか電力会社に問い合わせたほうが良いと思います。

 ぎりぎりのアンペア数だといつもヒヤヒヤ計算しながら使うことになります。coldsweats01

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2017年3月 3日 (金)

エアコンのアース。

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こんにちはhappy01 エアコンにアースを接続する必要があることをご存知でしょうか。

 アースはエアコンから漏電したときにアース線からその電気を地面に流すために接続します。このアース線がつながっていないと漏電遮断器がすぐに作動せず危険な状態となります。

 エアコンはコンプレッサーやそれを駆動するパワーモジュール、リアクタ、その他などから漏電して、室外機の外板金属、冷媒管(銅管)、室内外機の熱交換器に電気が来てしまうことがあります。このときにアースがつながっていないと既に漏電が発生しているにもかかわらず漏電遮断器は検知できず落ちません。人が触ったり、雨が降って濡れたりと事故電流が地面にある程度流れ(通常30mA以上)ようやく作動するようになっています。
 また近頃ではほとんど見かけなくなりましたが漏電遮断器が設置されていないご家庭では、アースがつながっていない場合に感電事故や思いもかけないところから漏電電流が流れて火災になることも考えられます。

 このように安全に欠かせないアースですが漏電した電気はどこへ行くのでしょう。地面に吸い込まれて消えると思っている方いませんか。
 実はこの電気、地面を通って外の電信柱などの付近でまた電線に戻ります。日本の一般的な配線は接地方式といい地面を通して電気の流れ道があるため、いざ漏電が発生したときは漏電遮断器とアースが接続してあればすぐにわかります。

 そのほかアースにはインバーターノイズなどを軽減する効果もあります。室外機の中では高周波の発生している部分もあり、マンションなどでアースを接続していない場合に金属サッシに靴を履かずに乗って運転中の室外機のネジなどに触るとピリピリと電気を感じることがあります。室外機の外板等に誘導された微量の電気が体を通りサッシからコンクリート内の鉄筋を通じ電気的に地面へと流れるためです。

 なおアースを接続する場合は室内機と室外機は冷媒管(銅管)でつながっていますのでどちらか片方だけで行います。

 このようにアースはオマケではなく安全に大切な機能であることがおわかり頂けましたでしょうか。coldsweats01

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