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2017年1月

2017年1月26日 (木)

エアコン専用コンセントとは・・・

こんにちはhappy01

 エアコンを新規に取り付けるときや入れ替えの見積もりの際、「エアコン用のコンセントは設置されていますか?」と尋ねると「床の近くにコンセントがあるからそこから延ばせば・・・」とか「延長コードでいままで使っていて問題なかったから大丈夫。」とご返答いただくことがたまにあります。

 しかしエアコンはメーカーなどから「”専用回路”を必ず使用すること」と指示があります。
 エアコンは電気をたくさん使用するため、電源のコンセントには容量一杯までの多くの電流(電気)が流れます。専用回路ではない使い込んだコンセントでエアコンを動かすと、接触不良(不足)による加熱で劣化し発火したり、エアコンが勝手に停止したり、ブレーカーが落ちるなどの症状につながります。
 「発火なんてオーバーなこと・・・」と思われる方もいるかもしれませんが実際に火災も起きています。

Photo_2
エアコンのプラグが焼け始めています。
 長い間、専用コンセントを設置せずに使っていたそうです。コンセントとプラグの接触が悪くてなったようですが、このような状態になってもコンセントへ挿した状態ではまったくわかりません。

 ではエアコン専用コンセントとはどんなものでしょう。
20a125v 20a250v
 上の写真は専用コンセントで100Vと200V用です。

 普通のコンセント(15A)と同じ形をしている場合もありますが写真のようにちょっと変わったものが多く、このコンセントは電流容量の大きい20Aまで使用できます。(通常の15Aプラグも差し込めます)

 そしてこのコンセントはブレーカーから専用回路(独立)になっていて他の照明やコンセントとはつながっていません。

Photo

 上の図のように専用回路はブレーカーから単独に配線され他にはなにも接続されず、コンセントも一つの機器しか使えないようになっています。
 照明や他のコンセントは分岐回路になっていて一つのブレーカーにいくつもの機器が分岐されて使用されています。

 このようにエアコン専用コンセントはすなわち専用回路のことを指します。お客様に「専用回路はありますか?」と聞いてもわからないと思いますので「エアコン専用コンセント」でお聞きしています。

 なお「専用回路を使用しているから大丈夫」と思わず、たまにプラグを抜いて変色や変形が無いか確認したほうが安全です。

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2017年1月20日 (金)

エアコンの真空引き作業

 こんにちは。happy01 今回は真空引き作業です。(川崎市内)

 エアコンの取り付ける際に真空引きを行わなければならないことは当店をご利用下さるお客様の中にはご存知の方が多くいらっしゃいます。でもどのようなことなのかは知らないと思います。

 真空引きはエアコンの冷凍サイクル(室外機内コンプレッサーから室内機を回ってまたコンプレッサーへ戻る)経路内を空気や水分などがなく、冷媒ガスとコンプレッサーオイルだけで満たすために一旦真空にする作業です。

Photo
写真は真空引きをおこなうためポンプやゲージ類を接続した状態です。
 室外機の上で奥にあるのが真空ポンプ(電動ツーステージ高真空度タイプ)でその上には真空ゲージが付けてあります。ポンプの手前にはゲージマニホールドがあり、真空ポンプと室外機をつなぐホースの開閉などに使用します。
 写真では黄色のホースで真空ポンプからゲージマニホールドを、そこから青のホースで室外機へ接続しています。

 ルームエアコンにはホースを接続するサービスポートが一つしかありませんので今回は赤のホースは余っています。

 つづいてゲージを見ると

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マニホールドの連成計。

 このようにマニホールドに付いている連成計は0よりマイナス側にもメモリがあり、真空引きを行うことも可能です。


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真空計。

 真空計は負圧用の圧力計のため普通とは逆に動きます。メモリは右が0で左が-0.1となっています。

 ではポンプを始動して真空引きをするとゲージの針は、
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 真空計の針は左側へ移動します。そしてしばらくすると、
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 ポンプ能力の限界程度まで真空になります。ゲージでは-0.1よりさらに真空側に針が移動していますが、この圧力計は大気圧との相対圧力なので、そのときの天候で気圧が高いとこのようになると思います。
 ゲージが真空になってもさらにしばらくそのままポンプを回し続けて真空度を上げます。

 一方、マニホールドのゲージは、
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 このように数ミリ程度動くだけで真空度は読み取ることができません。エアコンの点検などで「0より落ちたな」と見ることくらいしかできません。

 やっぱり真空計は必要ですね。最近ではデジタルのゲージを使用する人も多いみたいですが、目で見て使って故障がわかるアナログのほうが私は安心感があります。

 なお写真の作業は新品の取り付け工事で、室内機とつないだパイプ分だけ真空にする作業ですから10分程度で真空引きは終わりました。あとは空気が入らず、ガスもほとんど出ないように(やり方があります。)ホースを外して室外機のバルブを全開すれば完了です。これが修理などで室外機内も全部真空を引くとなると1時間程度かかります。

 以上真空引き作業でした。coldsweats01

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2017年1月17日 (火)

ルームエアコンのガス圧測定

どうもこんにちは。happy01

 今回はルームエアコンのガス圧力測定についてです。

 エアコンには高圧と低圧の部分がありましてコンプレッサー吐出側(出口)から四方弁、熱交換器を経て減圧弁入口までが高圧。減圧弁出口から熱交換器、四方弁を経てコンプレッサー吸入側(入口)に戻るまでが低圧となります。

 ちなみに減圧弁はただ細くなっているだけです。現在ではガスの流量制御のために電動膨張弁というステッピングモーターを使用して開度をコントロールできるのが主流で長尺配管にも対応可能となっています。

 話がそれましたが圧力測定にはゲージマニホールドと呼ばれるものを使用します。

Photo_2

 左側に低圧用連成計、右側に高圧用連成計が付いていて、それぞれバルブで開閉可能です。

 連成計は圧力計と異なり、負圧側にもメモリがあり真空引きを行うことも可能です。ただし負圧側のメモリはあまりにも小さいため真空計の代わりにはなりません。

 このマニホールドをホースで室外機のサービスポートへ接続するとガス圧が読み取れます。

Photo_3

 写真は新品の室外機で上のバルブが液管、下がガス管となっていて右側はいずれも室内機へつながる銅管の接続口です。わかりにくいかもしれませんがエアコンのガスは冷媒といいますが、液管側は液状化した冷媒が流れ、ガス管側はガス化した冷媒が流れます。双方は別のものではなく同じ管でつながっていて室内機と室外機をグルグル回っています。

 ルームエアコンにサービスポートは一つしかありませんが冷房運転をすると減圧弁出口側とコンプレッサー吸入側の間にサービスポートが位置するため低圧圧力が読み取れます。そして暖房運転をすると室外機内の四方弁が切り替わり、コンプレッサー吐出側と減圧弁入口側の間にサービスポートが位置するため高圧圧力が読み取れるようになります。

 なお業務用エアコンの多くは室外機のカバーを開けるとコンプレッサー近辺に高圧低圧双方のサービスポートあり冷房運転でも暖房運転でも同時に測定できようになっていたりします。

 圧力でガス量が正確にわかると思っている方がいるかもしれませんがムリです。happy02

 ガスを規定量、正確に入れるには全量を入れ直しで冷凍サイクルを一旦真空にして秤を使うしかありません。エアコンを移動した際などに補充するのは不具合のもとですのでお勧めしません。wink

それではまた。

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2017年1月 9日 (月)

膨張弁コイル交換

今回は膨張弁コイル交換の修理(川崎市内)です。happy01

 昨年末に暖房にしても冷たい風が出てくるとの依頼を受け点検を行い、はじめは冷暖房を切り替える四方弁の故障かと思いましたが室外機のバルブが冷たくも暖かくもならないためガス漏れか?と今度は圧力計でガス圧測定を行いました。

 点検の結果は膨張弁関連の故障と判明。flair

 一番怪しい膨張弁コイルの断線を調べたら短絡(ショート)でした。

 部品を取り寄せ年明けになりましたが部品交換作業に入ります。

 室外機をばらして防音材をはがすと膨張弁が出てきました。でもなんかサビてる・・・gawk
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膨張弁

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膨張弁コイルを外したところ

 膨張弁本体の軸部分がステンレスでコイルの枠が鉄です。しかも膨張弁は機構上結露するため異種金属による電食がおきてサビが発生したようです。

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外したコイル

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新旧のコイルを並べたところ

このコイルは初めて見ましたが普通は黒い樹脂のような枠でできていて内面も金属は露出していません。

 このままコイルを取り付けてしまうとサビがすぐに移るので金属磨きできれいにしてから付けました。
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 コネクタを差し込み、配線を固定してすべての部品を元に戻したら絶縁抵抗計で測定をして漏電もなく運転開始。
 今冬は膨張弁故障により暖房が使えてなかったので冷凍サイクル内のオイルが多量に回ったようで一回目の立ち上がりはしばらく時間がかかります。ようやく正常な暖房温度が出たので次は冷房運転しこちらも正常。再度暖房にして立ち上がりも通常どおりで修理完了です。coldsweats01

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